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阿部力プロのご紹介
人も建物も幸せになるリノベーションをもっと世間に広げたい(3/3)
今の理想の生活スタイルは“核家族”ではなく“同居”
多くの日本人にとって、マイホームを持つことは夢。しかし現状の日本ではその夢をあきらめている方も少なくありません。そこで阿部さんは、親世代との「同居」を提案しています。
「親世代が住む家ベースにして、家族全員が住みやすいようにリノベーションすればいいんです。人口の減少が著しい昨今、新築住宅だけがマイホームの選択肢ではありません。空き部屋が何室もあってご両親だけが住んでいるお宅を拝見すると“もったいなぁ”と思うことがあります」と阿部さんは話します。
では具体的に、家族全員が住みやすい住宅とはどういうものなのか。例えば最近の家はライフライン設備が便利になる一方、操作方法がどんどん難しくなっています。高齢者や子どもたちは、トイレやお風呂、台所など、生活に必要不可欠な設備の使用法が分からないといったケースも少なくありません。「私の母は膠原病を患っていますが、健康な人間の目線と母の目線はまったく違います。段差一つとってみても、世代によっては危険な障害物にもなってしまう。それらの事例を一つ一つチェックしつつリノベーションに活かせれば、建物の自体の寿命も延び、あらゆる世代の家族みんなが安心・安全に暮らせる家になるはず」とアピールする阿部さん。「リノベーションは、今後の新たなライフスタイルとして増えていくはず。そのためには住宅のセカンドオピニオンの意識を定着させ、すべての人たちが笑顔になる家づくりを目指します」
(取材年月:2011年2月)
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