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新築の家づくりを考えているあなた!
間取りや断熱性能、暮らしに便利な設備など、どんな家を建てようかと希望が頭を巡っているのでは?
でも、片っ端から希望を叶えるには予算の心配もあるし、土地の制約もあるし…
目に留まったもの全てを実現という訳にはいきません。
欲張りすぎてどっちつかずに終わってしまうのも心配です。
それならば、家づくりをすすめるには、何を重視すべきかの優先順位が明確である方が合理的ではないでしょうか。
何といっても家づくりは人生のビッグイベント!
失敗を避ける為には家を建てる前の入念な準備が肝心です。
でもその際の優先順位。
どの様に順序立てすれば良いのでしょうか?
重視すべきポイントがボヤけたままでは悩んでしまいそうです。
今回は失敗しない家づくりの優先順位をテーマに、整理のポイントをお話ししていきます。
家づくりの優先順位を4つのポイントで整理する
冒頭にもふれた通り、家を建てるという事はライフイベント最大の事業ともいえます。
加えて新築注文住宅での家づくりという事は基本的にオーダーメイドです。
それならば理想的な住まいの完成は勿論、新築後後悔のない様に色々と実現したい構想が膨らむはず。
でもそうした思いが強ければ強いほど、果たしてみたい事柄はオーバースペック気味。
はたまた両者成り立たない二兎を追う様な矛盾を抱えてしまう事も…
どうしようと悩みはつきません。
- このハウスメーカーの間取りは気に入ったけど断熱性はあっちの方が
- 太陽光発電入れると予算オーバー
- デザインは気に入っているけど窓が小さくて部屋が暗い?
アレもコレもと目移りしている内に優先順位がわからなくなってしまい頭の中が大混乱!
冷静な判断が出来ず失敗につながってしまっては大変です。
それではこうした時の優先順位ってどの様に決めたら良いのでしょうか?
勿論何から何までともいかないけど、安易に妥協もしたくない。
難しい問題ですね。
ここでのポイントは「失敗しない」家づくりという点に選択の重きをおいては如何でしょうか?
と言うのも、ランダムに優先順位をつけ、テーマに偏りや矛盾が生じれば、それは家づくりの失敗につながりかねません。
まずはそうした事態を避ける為に、盛り込むべき事項のバランスを意識した優先順位整理を試みようという訳です。
それには間取りの希望、断熱性能の優劣、希望の装備と予算の関係、デザインと暮らしやすさと色々なテーマが思い浮かぶところですが、個々を横一列に並べて優先順位を思案しても果たして…
まずは検討テーマを大分類してみては如何でしょうか。
それらがどのような分野で利点があるかをジャンル分けした上で優先順位を検討し選んでいくのです。
例えば次のようなテーマの分類が考えられます。
① 家の機能性
② 家の快適性
③ 家の信頼性
④ 家の経済性
それぞれどの様なテーマがこの4つの分野に該当するのかひとつひとつ整理してみましょう。
① 家の機能性
機能性とは、言い換えれば「使い勝手」。
暮らしやすさ、効率の良さといった要素がこれに該当します。
新築の住まいの暮らしの中で日々感じ取り、その評価を大きく左右するポイントがこのテーマともいえるだけに、家を建てる前にしっかりイメージしておきたいですね。
家の機能性としては次のポイントに着目してみては如何でしょうか。
<間取り>
・家事や室内の移動をスムーズに動作する為の「動線」の工夫
・効率よい作業や家財保管の為の「収納」の工夫
・面積の数値のみにとらわれずに合理的な家具配置を可能とするか「室内収容力」
これらのバランスが重要です。
例えば収納量が豊富でも使いづらい位置どりでは使い勝手には不満が残ってしまうかもしれません。
また、このテーマは間取りのみに注意が注がれがちですが、外観に関わる屋根形状や軒の形状も失敗回避には要注意です。
日差しの直射や雨の吹き込みといった自然環境のコントロールに影響を及ぼすからです。
そこまで見据えて間取りの優先順位を整理したいものです。
<設備>
効率良い家事をサポートしてくれるキッチン周りの食器洗浄器始めとした機器や、調理配膳に適した器具レイアウトは、設備の工夫による家の機能性を向上させるにあたり注目が集まるポイントです。
また、洗面室や浴室の機器、床壁といった仕上げ材に清掃が容易なものを選ぶ事もこれに即したテーマのひとつでしょう。
但しその選択で注意したいのは、あくまでも家の機能を大きく左右するのは「器」たる家そのものであって、設備機器はその補助にすぎず、多くの設備機器の耐用年数は家本体のそれには及びません。
時に間取り、設備の間で優先順位がバッティングするようなケースもあるでしょう。
どちらを優先するかの判断はこうした視点での整理が将来的にも後悔を残さないコツともいえるでしょう。
② 家の快適性
いくら使いやすい機能的な住まいが実現できたとしても、それがすなわち快適な暮らしに直結するとはかぎりません。
快適な暮らしとは「居心地の良さ」とも例えられるでしょうか。
生活内での「動き」を課題とする機能性に対し、快適性は主に「静態」の中で享受できる要素が主体となることがポイントです。
それでは家づくりの中で、快適性をテーマとした優先順位整理はどの様なポイントに着目すれば良いのでしょうか。
このテーマの少々厄介なところは感覚的、主観的な要素により左右される点です。
ややもするとその優先順位の判断は感情に流されがちにも…
それ故に様々な暮らしのイマジネーションを膨らましてみましょう。
<自然環境の取り込み>
日当たりの良いリビングや風通しの良い室内環境は心地よいものです。
暮らしの中での快適性は新築後の満足度を左右する重要な要素。、
自然環境の効果を如何にして享受するかが快適性向上のカギを握ります。
反面、家づくりの段階でこれらの効果を充分に享受しきれない企画であれば、新築完成後での挽回は厄介なものになるでしょう。
何故なら多くの場合、設備機器など他の代替手段では自然環境と同等の効果を得る事は叶わないからです。
例えば太陽光線や自然の心地よい風と全く同質の効果を再現する事は出来ませんよね。
他を優先してこのテーマへの目配りを忘れてしまうと、新居での暮らしはなんだか味気ないものになってしまうかもしれません。
<空間のゆとり>
家の快適性を左右するものとして空間のゆとりも重要な要素のひとつです。
ゆったりとした居住空間はやすらぎをより深め、マイホームでの暮らしを味わい深いものとする効果をもたらす事でしょう。
新築した我が家での暮らしが満足感、充実感に満たされれば最高です。
でも家づくりの段階でちょっと注意を払いたいポイントが!
住まいに求めた機能性のスペックと、ここで掲げる「ゆとり」のバランスです。
機能面が十分に要件を満たしていたとしても、「ムダ」を徹底的に削いでいった場合、気付いてみたら「ゆとり」すら失ってしまうというケースは珍しくありません。
勿論このゆとり要素が過大になり過ぎれば、最後の項で触れる経済性との整合性が課題になるでしょう。「ムダ」と「ゆとり」の加減をバランス良く盛り込む要素の優先順位を整理する事がポイントになります。
<断熱性能>
家を建てるにあたり、断熱性も快適性の重要なテーマのひとつです。
冬の暖かな暮らしは新築マイホームの充実を実感する事にもつながるはずですから。
その際このテーマには各ハウスメーカーの断熱性能のカタログスペックに関心が集まるところです。
でも、これの扱いには注意が必要です。
断熱性能を左右する部位として、窓の重要性はご存知の方も多いと思います。
断熱材で保護される床壁天井と比較し、断熱性の面で脆弱となりやすいガラスを主体とした窓への対策です。
その為には高い断熱性能を持つ窓を設置する事が有効なのは勿論です。
それに加えてよく耳にするのが開口部面積の縮小による効果ではないでしょうか。
但し、これの優先度が過度になれば採光や通風、空間の抜けは抑制され、前述した「自然環境取り込み」「空間のゆとり」は阻害されてしまいますね。
これは割と起こりやすい失敗です。
家の快適性として、どの要素を重視するのかを整理した上での選択が大切です。
<デザイン>
どうせ新築するのなら、デザイン面においてもこだわりの家づくりを目指してみたいという思いは、少なからず多くの方が願っているテーマのひとつでしょう。
ゆったりとリビングのソファでのくつろぎで得られるインテリアデザインの充実感、庭から眺めるマイホームの姿に見惚れる瞬間、これらも家の快適性に属するテーマと言えるでしょう。
でもデザイン重視の優先順位が過度に偏ってしまうのも考えものです。
新築完成後に暮らし始めてから、見た目重視の犠牲となった他の要素の不備に気づくというパターンも起こりがちな失敗です。
全体のバランスを考えながらデザインの優先すべきポイントを盛り込んでいく必要があります。
③ 家の信頼性
機能的で快適な住まいが実現したとしても、その状態が長く保持できなければ家づくりの成果は決して成功とはいえないでしょう。
家の信頼性というテーマです。
これには家の耐震性、耐久性、メンテナンス性、ハウスメーカーのアフターサービス含めた保証体制といった要素が重要な検討ポイントになるはずです。
しかしながら、これらは新築後即座に外形的な可視化が難しい要素。
まだ何の形もない家を建てる前の家づくり段階では尚更です。
そんな事もあり、わかりやすい他のテーマと比べると検討に掛けるパワーの優先順位は控えめとなり、業者のセールストーク任せで評価を下してしまうケースも見受けられます。
例えばとても気に入ったデザインの住まいが完成したとしても、そのデザインを実現する為の間取りや、部材のチョイスに、メンテナンス性、耐久性に負荷をかけた結果であるならばちょっと考えもの。
信頼性の犠牲の上に他の要素が成り立っていたとするならば、その家づくりは将来的に後悔を残してしまうかもしれません。
④ 家の経済性
さて、最後は家の経済性です。
前項までの機能性、快適性、信頼性の様に家自身の直接的な要素ではありませんが、家と家計の関係は切っても切れません。
家を建てるコストに左右される住宅ローン返済や預貯金の持ち出しは勿論のこと、断熱性能や設備機器に付随する光熱費、メンテナンスに要する費用と、どの様な家を建てるか次第でその負担額が家計に及ぼす影響は大きな関心事であるはずです。
但しここでも選択の優先順位を考える上で注意すべき点があります。
具体的には家の直接的スペックと経済性の混同があげられます。
わかりやすい例が太陽光発電システムです。
ご存知の通り太陽光発電システムは、それにより電気を自給する分、購入電気代の負担を低減させる効果を狙った機器です。
勿論停電時のバックアップ電源など付随する効果もありますが、基本軸は日々の電気代低減効果が主であり家の機能性、快適性、信頼性への直接的関与はありません。
しかしながら、家づくりの場面では次の様な迷いを抱えるケースに遭遇する事があります。
・予算オーバーだし太陽光をカットしようか
・間取りをコンパクトにして太陽光分のコストダウン
皆さんこの矛盾お気づきになりますか?
太陽光発電を採用するという事は設置コストが増加しその分の住宅ローン返済額は増えますが、設置の発電効果により売電や電気代の支出低減が見込まれます。
この両者を収支の関係で比較し、電気代低減効果の見込みが上回るからこそ採用に前向きになるのであり、下回る様ではどんなものでしょう?
つまり効果が見込めるのであれば、採用した際の住宅ローン返済額増分は相殺されるべきであり、予算と設置コストの優先順位は争点にはならないはずです。
それは太陽光発電設置分のコストダウンを間取りや他の設備機器のとの関係で優先順位に頭を悩ませる話も同様です。
テーマの性質が全く異なるものを無理に比較し、優先順位を議論しても中々有益な結論は導き出せません。
この点では燃料電池や蓄電池といったものの是非も同様です。
表面的な数字のみで惑わされない様に冷静に見極めたいですね。
優先順位を整理して家づくりを
家づくりで頭を悩ます優先順位の整理方法についてまとめてまいりました。
家づくりの選択の失敗、新築後の後悔といった事態を避ける為には冷静な判断が不可欠。
この様に要望事項や気になる点をテーマごとに並べてみると、検討事項の偏りや、トレードオフの関係にある事項同士を比べていたケースもあるのではないでしょうか。
勿論、選択を検討しているひとつの物事が全て今回掲げた4つの中の複数のテーマに該当する事もあるでしょう。
それは言い換えると重要度の高い選択肢の証左とみる事もできるでしょう。
それだけ多岐にわたる効果が見込めるという事ですから。
とにもかくにも、家づくりに真剣になる程に失敗や後悔を避けようとすると、思い込みや思い入れに固執してしまう事は起こりがち。
そんな時にこそどんな効果を生む事に繋がる案なのか冷静に見極め間違いのない家選びを進めたいですね。
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