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コラム

素敵な家づくりのコツは? 羨ましい!と思われるこだわりマイホーム実現

2023年3月20日

テーマ:間取り・インテリア

コラムカテゴリ:住宅・建物

マイホーム計画を新築注文住宅で検討されている皆さんは、どんな家づくりを想い描いてますか?
どうせ新築するなら、自分自身が素敵な家だと納得できるマイホームの実現は勿論ですが、新築完成後訪れる方々や道ゆく人々から「羨ましい!」と思われる様な住まいであったら申し分ないですよね。
それでは、そんな素敵な家づくりを目指すにはコツの様なものはあるのでしょうか?
なにせこだわりを注ぎたい新築注文住宅です。
間取り、リビングの内装、外観、どんな所に注意すれば素敵なマイホームになるのでしょうか?
但しコストを度外視すればかっこいい家、おしゃれな家になるとしても、そんな贅沢な家づくりは羨ましい話ですが、誰もが実践出来るものではありません。
もっと手堅いおしゃれな家づくりのコツがあるなら、こだわりの新築マイホームを気軽に目指す事が出来ますよね。
今回は周囲からも羨ましいと言われる様な素敵な家づくりのコツについてのお話です。


・素敵な家ってどんな家?

ひとりひとり憧れる素敵な新築注文住宅のマイホームのイメージを持っているかもしれません。

 ・おしゃれなリビング空間
 ・かっこいいモダンスタイルの外観デザイン
 ・暮らしのこだわりを感じさせる間取りの工夫

でも、そうした頭の中に思い描く素敵な家々は、ハウスメーカーの住宅展示場の様にちょっと現実離れしたモデルの姿ではないでしょうか?
「羨ましいけどここまでは中々‥‥」
おしゃれな家を目指してはみたいものの、お手本が素晴らしすぎても気後れしてしまうものです。
何分にもハウスメーカーの住宅展示場は「見せる」事を主眼として建てられた住宅。
したがって誰もが素敵!と羨む様なつくりになるのは当然ですが、もっと気軽に皆さんの家づくりに活かせるコツの様なものをそこから見つけ出す事だって出来るんです。
それは「的を絞ったおしゃれ」とでも言いましょうか‥‥

 

コツは的を絞ったおしゃれ

見せる為の住宅展示場は、建物のあらゆる部分が人の目に晒されます。
となるとある一部分のみが素敵であったとしても興醒めされてしまいます。

 ・間取りは素敵だけど、外観がダサい
 ・外観はかっこいいけど、キッチンが普通の家
 ・素敵なデザインなのに寝室のクロスだけ浮いてない?

間取り、外観、内装、どれか一つだけが秀でていたとしても、バランスが取れていなければ十分な評価は得られません。
したがって、素敵な家の評価を得る為に、各要素抜かりなくおしゃれに作り込む必要性は、ある部分まで一般の新築注文住宅の家づくりにおいても相通じるものがあります。
例えば外観だけはかっこいい家だが、中に入ってみたら間取りも、インテリアもおしゃれとは程遠いつくりであったとすれば、そのギャップから外観の素敵さは相殺されるどころか、寧ろガッカリ感から家全体の評価はマイナスの印象に転じてしまいかねませんね。
でも、住宅展示場と皆さんの住まいには大きく異なる要素があります。
それは見せる事を目的とした住まいでは無いという点においてです。
住宅展示場であれば、玄関〜リビング〜キッチン〜洗面室〜寝室〜子供部屋と間取りや内装の具合は全てオープンな状態で見学者の目に晒されます。
外観だって多方向からの視線に見劣りしないデザインを意識しなければ、お客様に足を運んで貰えません。
そうなるとどうしても大きな間取り、華美な設えとなり、併せてコストも肥大化した建物となってしまう点がそのまま参考にし難い要素です。
でも、皆さんのマイホームの場合、来客者を踏み込ませる領域はかぎられます。
外観だってビューポイントは、ある程度視線位置が絞られているはずです。
つまり、不可欠なゾーンに的を絞っておしゃれな家づくりを実践すれば、規模もコストも押さえながら気軽な気持ちでこだわりの素敵な家づくりに手が届くのではないでしょうか。
それでは素敵な家を実現する為の的の絞り方とは、どんな所に注意を払えば良いのでしょうか?
具体的なコツを3っご紹介しましょう。

・素敵な家にする間取りのコツ

新築注文住宅の家づくりは、ベースとなるのは何と言っても間取りです。
ここを失敗するわけにはいきませんね。
また、「見せる」事を主題としていない他に、住宅展示場とは異なる点がもう一つあります。
それは当たり前ですが生活空間であるという事。
「見せる」事だけに特化する訳にはいかず、暮らしの機能性も備えた間取りを意識しなければなりません。
「日当たり」「家事動線」「収納設備」「家具レイアウト」
こういった機能が充実して、はじめて素敵な住まいの風情が整います。
さて、その上で前項で確認した素敵な家づくりのコツである「的を絞る」をどの様に盛り込むかを考えてみましょう。
来客だけでは無く住まいの主である家族も含め、間取り上一番パブリックなゾーンといえば、
「玄関〜ホール〜リビング」
へとつながる流れがメインとなるはずです。
ここを集中的に工夫しこだわりの素敵な間取りにしてみたいですね。
例えばこんなアイデアはいかがでしょうか?
素敵な家の間取り案
玄関ドアを開ける前の場面から間取りの工夫、はたまたおしゃれな演出は始まります。
深い軒を携えた玄関外部は雨雪の吹込みを防ぐだけで無く、奥行き感のある雰囲気もまた素敵な印象をもたらすでしょう。
一方、間取りにおける機能面の着目ポイントといえば、家事動線は大切なテーマです。
特にキッチンから洗面室、リビングから玄関及び2階プライベートルームをつなぐ階段とのアクセスは、家事効率を高めるだけでは無く、通勤通学前の家族皆が慌ただしい朝の所作を円滑にするでしょう。
上に例示した間取り図でも
「キッチン〜洗面室〜ホール・階段・玄関〜リビング」
これらがグルリと回り込める回遊型の動線間取りになっていますね。
そこで再びおしゃれな演出の話!
この回遊型の動線に符合させる様に玄関内部を素敵に形造る間取りにしてみるのです。
よく見る上り框が一直線の玄関では無く、くの字にせり出すおしゃれな形状の玄関間取りはオリジナリティーを発揮しきっと素敵な印象を与える事でしょう。
そして、リビングの扉を開ければ正面に2つの大きな開口部と正対する明るく開放的なリビングダイニングが登場!
訪れる人は羨ましく、ご家族には愛着があり暮らしやすい素敵な間取りとなるのではないでしょうか。

・素敵な内装デザインのコツ

間取り図は平面的な描写ゆえに、時に新築工事完了後建ち上がったマイホームに入ってみると
「間取り図は素敵に見えたけど、中は案外普通の家だった‥」
せっかくオーダーメードの新築注文住宅なのにこれではちょっとガッカリですが、意外と起こりがちな失敗談でもあります。
間取り図は2次元描写ですが、新築完成後に姿を現す3次元の内装空間をそこから読解する作業は皆さんにとっては易しいものではないはずです。
加えて設計士のプロデュースも間取り図での平面空間の議論に終始し、立体空間としての内装のおしゃれの工夫にまで家づくりのテーマが充分に及ばないケースもみられます。
そうなってしまえば、実際の内装の姿は新築完成まで知る機会が無い現実は、新築注文住宅における家づくりの最大の難しさともいえるでしょう。
また、こだわりを持っておしゃれな内装に設えるとしても、どうすれば素敵なお部屋に仕上がるのかも当然悩ましい問題です。
冒頭にも触れた住宅展示場の様に贅を尽くせば誰もが羨ましがる素敵な住まいになるのでしょうが、それに要するコストを考えれば二の足を踏んでしまいます。
そこで、今回掲げたコツである「的を絞る」を活かしてみましょう。
対象は間取りと同じくパブリックゾーン、中でもリビング空間の内装おしゃれは重点的にこだわってみたいですよね。
しかし・・・・
「床は無垢材」「壁にはタイル貼り」「天井はあらわし梁」
素敵な家の内装というと、内装パーツ仕様のセレクトにこだわりの対象をフォーカスしがちです。
しかしながら、そうした手法でおしゃれ感を演出しようとすると、素敵に見える部材単価は高値傾向な上に、ある程度の数量を投入しないとプレミアム感は醸し出せません。
こだわりのスポットをリビング空間に絞ったとしても、アレもコレもとなればコストはやはり肥大化してしまう事が難点です。
そこで、こんな方法はいかがでしょうか?
おしゃれなリビング内装
素材にこだわる前に内装空間自体を素敵な形状にデザインします。
「空間を広く見せる大きな開口部の位置取り」
「テレビボードゾーンのシンメトリー性を意識した壁面構成」
内装素材のセレクト前に間取りの企画段階から内装空間の構成を意識してつくりあげていくのです。
空間形状自体におしゃれな演出が伴っていれば、後は投入できる予算に応じてこだわりの素材を加えていきます。
この場合も資金的な余力が心許なければ、無理に「一面に壁タイル張り」までいかなくとも、クロスのデザインセレクトで充分に素敵なリビングの内装デザインは演出できます。
また、同じタイルを張るにしても、程よく納まりの良い空間を間取りで工夫しておけば、室内床タイルの仕上げも素敵なのではないでしょうか。
注文住宅の家づくりは内装のおしゃれも工夫次第という事です。

・外観を素敵な家にするコツ

さて、新築注文住宅を素敵な家にするコツの最後は、外観のおしゃれについてです。
建物外観デザインの方法論は間取りや内装同様にバリエーション豊かですから、ここでも素敵なこだわりを発揮したいですね。
とは言うものの、こだわりが過ぎると手を尽くす範囲や手法は際限なく広がってしまいます。
いくら注文住宅といえどもコストとの見合いを考えれば、ここでも「的を絞る」事を意識し、重点的におしゃれに形造ることがコツといえるでしょう。
それでは重点的とはどの部分が効果的なのでしょうか?
その答えは先にも簡単に触れましたが、ビューポイントの想定をしたいのです。
ビューポイントの想定とはマイホームの外観を一番視野に捉える可能性が高いであろう方位設定です。
も少し分かりやすく表現すると、建物外観を四方に分けた場合、一番目にする機会が多い方向、一番見せたい方向からの外観デザインを重点的に素敵に仕立てようという考え方です。
前項で例示した間取り図で説明しましょう。
この間取り、図面下方向が南、上が北、左右がそれぞれ西東の方位としてご覧ください。
そうすると、玄関が間取り図北方向に位置していることが確認出来るはずです。
という事は、家族、来訪者は共通してこの方向から建物外観を眺める頻度が高いはずです。
加えて、仮に周辺の道路事情が北方面(図面上方向)からのアクセスが利便性が良い地理条件であったと仮定すれば、敷地北東方向からの視線に対応する外観デザインが最も重要であるといえますね。
ここを重点的に素敵な外観に仕立てるのです。
例えばこんな外観デザインが考えられます。
素敵な間取り シャープな外観
テイストを変えてこんな外観も素敵かもしれません。
素敵な間取り 重厚な外観
同じ間取りの家でもおしゃれの仕方で外観の印象は様々に変化します。
これもまた新築注文住宅で家づくりをする醍醐味のひとつ。
皆さんのこだわりを発揮し、道ゆく人々が羨ましがる様な素敵な姿を工夫してみたいですね。
また、ビューポイントの想定は外観デザインのある失敗を回避する事にも役立ちます。
ある失敗とは「見えない部分」のデザインに全力投球してしまう事です。
例えば「北側道路」敷地での家づくりをイメージしてください。
ハウスメーカーのカタログに掲載されているかっこいい外観デザインの多くは南面からのカットが多く採用されています。
建物南側の外観は、窓が大きく採られ見せ場となるプロポーションが整えやすい事がその理由ですが、そのイメージのままに、道路から見れば「裏側」になる南面のデザインに注力してしまい、この敷地であれば「表面」として扱わなければならない北側からのビューが疎かになってしまったとしたらどうでしょう。
正に注力したのは見えない部分で、肝心の「顔」になる北側の姿がイマイチでは残念です。
でも実際の家づくりでこの失敗は意外と起こりがちなのです。
せっかくこだわって素敵な外観に仕上げるのなら、「見せ場」として最適な姿を積極的にアピールしてみたいですよね。

・素敵な家づくりのコツのまとめ

ここまで素敵な家づくりのコツについて間取り、内装、外観に分けてみてまいりました。
新築注文住宅はアイデア次第で様々なこだわりを実現できる楽しさの反面、コストとのバランスは必ず意識せねばなりません。
但し資金と企画案という異なるテーマを天秤に掛けた状態での検討作業は、集中力が削がれてしまいます。
その意味でもおしゃれの的を絞り、こだわりのマイホームを目指せる環境をつくる事で、家づくりの精度向上にもつながるのなら申し分ないでしょう。
自らが誇らしく、周囲からは羨ましいと評価される様な素敵なマイホームを実現したいですね。


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この記事を書いたプロ

栗山琢磨

満足が続く家づくりと家計設計相談のプロ

栗山琢磨(パートナーズライフプランニング)

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