新聞を読み解く【Part1】「認知症になった時の不安」
本日も下重暁子さんの「明日死んでもいいための44のレッスン」を皆さんと一緒に読み解いていきたいと思っております。本日はその第12弾「お金は残さず使い切る」。
下重さんもおっしゃっております。「せっかく働いて貯めたお金なのに、なぜもっと大切に使わないのだろう。少なくとも使うなら、自分のために使うべきだ。自分の金は自分のために使ってしまう。誰かに残したり、誰かを当てにしたりしないで、やりたい事をやる。自分一代で潔く使い切ろうではないか。」とおっしゃっております。
私もとても同感しておるところでございますが、下重さんはこの話の中で、特定詐欺がどうしてこんなに起こっているのだろうか、ということをとてもおっしゃっております。私もオレオレ詐欺、なんでなくならないのだろうかな?と毎日新聞を見て思っているわけです。宮城県の河北新報の県内版の記事の中にも、毎日1件か2件、「どこかの高齢者の方が、何百万のオレオレ詐欺の被害に遭いました」、毎日載っています。皆さんお金持っているんだな。自宅のタンスの中に、タンス預金が皆さんあるのだなあと思って、私はとても羨ましく思っております。
終活セミナーでお伝えをしていけるわけですが、相続になった時に、相続の争いになる家庭というのが、遺産の総額が3000万以下の家族が7割以上、遺産分割の争いに発展しているということです。これは相続をしない相続人、相続を放棄する相続人のために、現金等を分配するお金が少ないということですが、それとは別に、皆さんが作ったお金は、当然先代から引き継いだものもあるとは思いますが、その大部分は自らが仕事をして、生活をしていく中で貯めてきたお金だと思います。
なので、私も下重さんと同じですが、自分で作ってきたお金は、後の人たちに引き継ぐ必要はないと思っています。もう自分で全部使い切る。1円も残さない。ということでよろしいのではないでしょうか。まあ最悪言えば、自分たちのお葬式の費用ぐらい、終身の生命保険等に加入していれば、私は十分ではないかなと思っております。
下手にお金を残すから、その残されたお金を子どもたちがどう分けるかというところで、争いになるのではないかなと思います。ですから、みなさん自分で作ってきた、働いて蓄えたお金というのは、ぜひ有効に皆さんで活用をしていただければと私も考えております。
終活をして、何も心配ないという状況が判明した時には、ご夫婦で旅行へ行き、趣味の活動をして、美味しいランチやディナーを食べて、どうぞご夫婦お2人の素敵な楽しい思い出を、今後とも作っていただければと考えております。