信頼し合える関係づくりで経営者の悩みクリアに（2/3）

ベストな改善策への〝気づき〟に導く

　今野さんが特に力をいれているのが、創業5年に満たない経験の浅い法人のサポートです。近年は新たに起業する人が減っている上に、起業しても思うように売上が伸びないことから融資を重ねて経営状態が悪くなってしまうケースが増えているといいます。
「融資は企業にとっては借金です。借金はいずれ返済しなければなりません。健全な経営のために資金調達は避けて通れない道ですが、なかなか売上が伸びないからと焦って安易な追加融資に走る前に、まずは売上をアップする改善策を考えることが大事。そこに気付いてもらいたいです」。
　傾聴でコミュニケーションを重ね、その「気付き」へ導くことができた時、今野さんは大きなやりがいを感じるそうです。「起業して安全に経営を続けるため、少しずつ余裕を作っていけるようなサポートをしていきます。将来銀行さんから〝ぜひうちに融資をさせて〟と言われるくらいになっていただきたいのです」。

　そんな今野さんの毎日は、税理士の主業務でもある税務顧問や税務調査をはじめ、非常に多岐にわたる業務に追われる多忙な日々。一方、プライベートでは一男一女のやさしい父親であり、そして2匹の秋田犬「あられ丸」「こつぶ丸」を愛する愛犬家でもあります。休日に愛犬たちと過ごすことが楽しくてたまらないと、にこにこと話してくれました。家族とくつろぐ時間がリフレッシュになり、忙しい今野さんに大きな活力を与えてくれているようです。

＜次ページへ続く＞

【次ページ】事業承継もサポート

次のページへ