本当のニーズを引き出す税務のプロ今野真輔

本当のニーズを引き出す税務のプロ

今野真輔

税務署職員の経験生かし改善ポイント見つけ出す

「税理士」＝税に関する知識や、複雑な仕組みを知り尽くした、税金のプロフェッショナル。きっと、とても真面目で細かいところまで厳しくて、難しい顔をしている方なのでは…そんな風に思いながら、事務所を訪ねました。ちょっとネガティブな想像を裏切って「こんにちは！どうぞどうぞ！」と朗らかな笑顔で出迎えてくれたのが、今回ご紹介する税理士の今野真輔さんです。気さくに話す今野さんに会って、それまで抱いていた「税理士」さんのイメージがガラッと変わりました。

　今野さんは、平成27年9月に個人事務所を開設するまで、税務署職員として23年間勤務していた税務署OBです。前職時代、税務調査や徴収を行う側として経営者の方々と話をする中で、よく疑問に感じていたことがあるといいます。それは「経営者と税理士のコミュニケーションが足りないのではないか」ということ。
「せっかく顧問契約した税理士さんがいるのに、本当に必要なことを聞けずに税務署職員だった私に聞いてくる方も多かった。私は当時からまず相手の話を聞き、悩み事を引き出すことが経営状態を良くするために大切だと感じていましたが、帳簿上のことだけを見る税理士さんも少なくなかったんです」。
　本当に困っていること、悩んでいることはどこなのか経営者の声に耳を傾け、改善するべきポイントをいっしょに見つけ出せる税理士が必要とされているのではないか。その思いを持って今野さんは個人事務所を立ち上げました。

ベストな改善策への〝気づき〟に導く

　今野さんが特に力をいれているのが、創業5年に満たない経験の浅い法人のサポートです。近年は新たに起業する人が減っている上に、起業しても思うように売上が伸びないことから融資を重ねて経営状態が悪くなってしまうケースが増えているといいます。
「融資は企業にとっては借金です。借金はいずれ返済しなければなりません。健全な経営のために資金調達は避けて通れない道ですが、なかなか売上が伸びないからと焦って安易な追加融資に走る前に、まずは売上をアップする改善策を考えることが大事。そこに気付いてもらいたいです」。
　傾聴でコミュニケーションを重ね、その「気付き」へ導くことができた時、今野さんは大きなやりがいを感じるそうです。「起業して安全に経営を続けるため、少しずつ余裕を作っていけるようなサポートをしていきます。将来銀行さんから〝ぜひうちに融資をさせて〟と言われるくらいになっていただきたいのです」。

　そんな今野さんの毎日は、税理士の主業務でもある税務顧問や税務調査をはじめ、非常に多岐にわたる業務に追われる多忙な日々。一方、プライベートでは一男一女のやさしい父親であり、そして2匹の秋田犬「あられ丸」「こつぶ丸」を愛する愛犬家でもあります。休日に愛犬たちと過ごすことが楽しくてたまらないと、にこにこと話してくれました。家族とくつろぐ時間がリフレッシュになり、忙しい今野さんに大きな活力を与えてくれているようです。

事業承継もサポート

「最近は事業承継で悩んでいる方の話を聞くことが増えているんです」と今野さん。後継者が育っていなかったり、廃業が頭をよぎっても手続きが分からず後回しになったりで、漠然とした不安を抱えている中小企業が実は多いのだそうです。そうした方々の手助けをするコンサルティング業にも力を入れていきたいと考え、今野さんは「ファミリービジネスマネジメントコンサルタント」という資格を取得しました。
　オーナー・同族会社特有の事業承継問題は、社会の高齢化や少子化が進む中、これまで以上に深刻化することが見込まれています。ファミリービジネスを健全に継続させていきたい方、また良い形で新たな経営者に引き継ぎたい方などそれぞれの事案に適切なアドバイスを、税の観点も交えながら行うことができるのは、今野さんの大きな強みです。
「どんなご相談もお客様のニーズに合っていることが前提。それを引き出すために私が大切にしているのは、信頼し合える良い関係づくりです。そこが築けなければどんなビジネスもうまくいかないと考えています」。最後はしっかりとした口調で締めくくりました。
「世のため、人のため」「困っている人を何とかしたい」が口癖の今野さん。初回無料相談も行っています。もしあなたが起業のこと、税金のこと、経営のことで悩んでいるなら、まずは気軽に今野さんに相談してみてはいかがでしょうか。

（取材年月：2019年10月）

信頼し合える関係づくりで経営者の悩みクリアに

税務署職員の経験生かし改善ポイント見つけ出す

ベストな改善策への〝気づき〟に導く

事業承継もサポート

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