日本人の認知症の割合はアメリカの2倍?!

堀克昌

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あなたの健康寿命は「葉酸」で延ばせる (香川靖雄)という本を読みました。


・二分頸椎症の原因の一つが、妊娠中の母親の葉酸不足です。


・アメリカでは穀物における葉酸強化を始めた1998年の翌年から、脳卒中死亡率がグンと減りました。


・アメリカに比べると肥満や糖尿病の人が少ない日本では、認知症を発症する人は年々増えています。


アメリカにおける認知症の患者数は、約3憶2000万人の人口に対しておよそ500万人。


一方の日本は、1憶2000万人に対して462万超。率にしてアメリカの2倍以上です。


・日本人のおよそ15%がTT型といわれます。


この数字は諸外国に比べるとやや高く、日本人は葉酸が不足しやすく、脳卒中、心筋梗塞になりやすい体質といえます。


・自分のMTHFRの型を知りたい人は、消費者直販型の遺伝子検査を利用するとよい。


・塩分をため込みやすい遺伝子こそが、TT型。


・動脈硬化の原因として近年注目されているのが、ホモシステインです。


ホモシステインは代謝の過程で活性酸素を生じ、血管の状態を悪くして動脈硬化を引き起こすと考えられています。


葉酸には、ホモシステインの濃度を下げて動脈硬化を予防する作用があることが確認されています。


・TT型であっても、葉酸摂取量が多いケースでは、骨折リスクはほかのタイプと同様に下がることも報告されています。


・アルツハイマー型認知症の原因とされているβアミロイドは、葉酸を摂取することでたまりにくくなることが分かっている。


・日本人の65歳の女性は、65歳以降、元気に過ごせるのは約17年で、その後の約6年間は認知症で過ごします。


一方、アメリカ人の65歳の女性は、20年近くは元気に生活できて、その後、認知症で過ごす期間はわずか2年弱です。


75歳の場合、アメリカ人女性は「認知症のない余命」が12年超で認知症になってから亡くなるまでが1.6年、日本人は認知症のない余命が10年弱、認知症後余命が4.6年。


元気な期間が2年少なく、認知症である期間が3年長いのです。


・葉酸はさらに、すでに脳の萎縮が始まっている人に有効です。
軽度認知症障害患者さんに1日あたり800マイクログラムの葉酸を摂取してもらったところ、2年間で脳の萎縮を予防できました。


・葉酸はテロメアを含むDNAの合成、修復、調整に不可欠です。


・時計遺伝子は1日単位で動きますが、1週間単位でもサイクルを構成していることが分かっています。


そしてこの1週間サイクルにおいては、水曜日がエネルギー消費量の高くなる日なのです。


そのため、水曜日の昼食は特に太りにくいので、カロリーが高めのものを食べたいときはこのタイミングをお勧めします。




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