心筋梗塞の原因は高コレステロールなのか?!

堀克昌

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ケトン体が人類を救う(宗田哲男)という本を読みました。その2

・1型糖尿病妊娠でも、インスリンを使わないで糖質制限で管理ができて、安全にお産ができる。

ケトン体が5000を超えても、アシドーシスは起こらない。

糖質制限のおかげで血糖値は当院初診時68であって、インスリンを必要としていない。

妊娠経過中も高血糖は起こさなかったため、インスリンを使わなかった。

分娩後、次第にインスリン分泌が増加し、膵臓機能が回復している。

インスリンが低値であっても、ケトン体が高くても、アシドーシスは起こさず、ケトン体は安全でである。

・コレステロールに関して、これまでいわれてきた3つのことがあります。

①食事でコレステロールの多いものを食べると、血液中のコレステロールが上がる。

②血液中のコレステロールが高いと心筋梗塞等を起こす。

③だから食事ではコレステロールの多いものを食べるべきではなく、コレステロールが高すぎる人は薬で下げなくてはならない。

このうち①は、否定されたわけです。

②については、日本動脈硬化学会と日本脂質栄養学会とでは、未だ異なる見解です。

日本脂質栄養学会は、心筋梗塞の原因は高コレステロールではない、としていますが、日本動脈硬化学会はそれを認め
ていません。

③については、日本動脈硬化学会は健康人にはコレステロール制限は必要ないが、すでにコレステロールが高い人には、食事制限も薬も必要といっています。

食事ではコレステロールが上がらないというのに、高い人に制限するというのは、まだ食事で上がると思っているのでしょうか。


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