母乳には、「乳児が吸収できないオリゴ糖」が必ず含まれている理由とは?!
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医学部の大罪(和田秀樹)という本を読みました。その3
・死亡率が一番低くなるのは、HbA1cが7.5%のときで、たしかに11.0%なると死亡率は79%上昇するが、6.4まで下げても死亡率は52%上昇することが分かりました。
つまり、インスリンの大量投与によって、それまで信奉されていた「正常値」まで血糖値を下げていくと、かえって死亡率が上がることが再確認されたのです。
・たとえば、ある研究によると、160ぐらいの血圧の人の場合、血圧の薬を飲んでいても、6年後には6%の人が脳卒中になります。
飲まなかった人で脳卒中になった人は10%くらい。
だから、脳卒中のリスクを避けるために、降圧剤を飲みましょう、ということになるわけですが、逆に言えば、飲まなくても9割の人は脳卒中にならないわけです。
飲んでいても、6%の人はなるわけです。
つまり、血圧の薬を飲んだら脳卒中にならないというのはウソだし、飲まなければ脳卒中になるよというのはもっと大嘘。
となると、10%の確率を下げるために、降圧剤を飲み続けたり、好物の塩辛いものや肉類を我慢するのは、1割しか発症する可能性がないときに、無理に血圧を下げる必要があるのかというのは、これは、医者がどうこう言う問題ではなく、各人の生き方の問題である。
・私がアメリカに留学した時に一番びっくりしたのは、MRが来て薬を紹介されたとき、研修医ですら、まっさきに副作用について、しつこく効くことでした。
アメリカでは、もし薬で副作用が出たら、処方した医者も訴えられるからです。
・山中教授のiPS治療が普及したら、これは画期的なことではありますが、一つ困ったことが起きます。
というのは、皮膚科では皮膚病ができたらiPSを使って新しい細胞に置き換わるようにしよう。
心臓も心臓の血管の動脈が効果したら、iPSを冠動脈にパラパラと塗って、冠動脈が若い血管に戻るようにしましょうとなり、何と全科が同じ治療になってしまうわけです、理論的には。
もしそうなったら、動脈硬化の予防のために飲んでいた降圧剤もコレステロールを下げる薬も、ばかばかしくて飲む気がしなくなる。
難しい心臓外科手術もいらなくなる。
そのとき、製薬会社や各科の医師たちはどうするのでしょうか。
もし本当にそういう進歩が起こったら、アメリカだったらすぐに取り入れるでしょうが、日本では、10-15年はかかるでしょう。
・ほとんどの大学病院で研修医は定員割れです。
その一方で、千葉の鴨川の亀田総合病院の倍率は、毎年2倍前後になっています。
臨床をちゃんとやっている病院には、研修医がちゃんと集まるのです。
・東北大学は、日本中の医学部の中でも、もっとも心の医療を軽視し、臨床軽視、研究重視で知られる大学の一つで
す。
・武美太郎時代の日本医師会の力でつくられてきた開業医に有利な法律は、無条件に収集の72%を経費として控除できる「医師優遇税制」をはじめ、まだたくさん残っています。
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