喫煙指数400で、脳梗塞リスク大幅に上昇!

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働き盛りを襲う脳梗塞(内山真一郎)という本を読みました。その4

・心臓にできる血栓はフィブリン血栓といって、赤血球と血小板がフィブリン網に入っている状態。

抗凝固剤はこのフィブリン血栓ができないようにする働きがあります。

一方、動脈にできる血栓は血小板が集まった血小板血栓です。

これができないようにするのが抗血小板療法です。

・「言葉が出てこない」「右足が動かない」という運動障害が突然出現して10分後には『回復したエピソードは、典型的なTIAです。

TIA(一過性脳虚血発作)は何も治療をしなくても自然に回復しますが、TIAを発症して間もないほど脳梗塞を続発する危険性が高いので要注意です。

・「キーボードが打ちにくい」「文字が読めない」という症状は、大脳皮質症候群といって大脳皮質が障害されて生じた高次脳機能障害の可能性があります。

脳梗塞の代表的な高次脳機能障害は失語症ですが、失行(手足が動かせるのに、意図した動作ができない)、失読(文字が読めない)、失書(文字が書けない)、失認(視空間失認、左右失認、手指失認、病態失認)などの症状が認められる場合もあります。

大脳皮質が障害されることで起こる症状なので、心原性脳塞栓症やアテローム血栓性脳塞栓症で診られますが、ラクナ梗塞では見られません。

・喫煙量が多いほど脳梗塞のリスクは高まり、喫煙の危険度を推定する喫煙指数で400を超えると、脳梗塞、心筋梗塞、肺がんなどの危険度は大幅に高くなります。

喫煙指数(ブリンクマン指数)=一日に吸うたばこの本数×喫煙年数



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