日本人の34%がもつ肥満遺伝子とは?!

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肥満遺伝子(白澤卓二)という本を読みました。その2

・β3アドレナリン受容体の408個あるアミノ酸のうち、端から64番目にあるアミノ酸に変異が認められると、基礎代謝量が約200kcal低下するといわれ、脂肪を溜めこみやすくなります。

この肥満遺伝子をもつ割合はアメリカ人が10%、日本人は34%。

日本人の1/3が肥満遺伝子を持っている。

・β2アドレナリン受容体多型を持っていなければ、1日の基礎代謝量は300kcal低下する。

・太った人の体型をみると、ある程度変異した遺伝子が分かります。

たとえば、β3アドレナリン受容体は、脳の指令でノルアドレナリン、アドレナリンが分泌される白色脂肪細胞に働き、中性脂肪の分解を促進し、エネルギー消費を亢進させます。

しかし、遺伝子変異(SNP)があると、ノルアドレナリンやアドレナリンが結合しても、脂肪を分解するという指令が脂肪細胞に伝わらず、脂肪をたくさんため込んでしまいます。

このタイプはいわゆるリンゴ型肥満、つまり内臓脂肪型に多く認められます。

一方、UCP1は、交感神経の上方をβ3アドレナリン受容体が脂肪脂肪に伝え、中性脂肪を分化し、合成された遊離脂肪酸を燃やし、熱を産生するという働きを持っています。

ここに遺伝子変異があると、遊離脂肪酸は効率よく燃焼できず、やがて脂肪細胞内に再び中性脂肪として取り込まれます。

つまり、再び脂肪を溜めこむことになるわけですが、このタイプは下半身に脂肪がついた洋ナシ型肥満に多いといわれます。

これに対して、浪費遺伝子は、痩身の人に多く存在しています。

したがって、自分の体型を勘案すれば、ある程度受け継いでいる肥満に関連する遺伝子を知ることができるのです。



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