睡眠時無呼吸症候群は痩せれば治るのか?

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歯科と睡眠時無呼吸症候群

肥満は睡眠時無呼吸症候群の重要なファクターです。

太るとなりやすい、痩せれば治るというデータもありますが、睡眠時無呼吸症候群の人すべてが肥満ではありません。

肥満が無くても、下顎が小さい人には睡眠時無呼吸症候群になりやすく、逆に肥満でも下顎がしっかりしている人は舌根部での気道が広く睡眠時無呼吸症候群になりにくいのです。

Ricketts分析では、顔面角を計測すると、その平均は欧米人で90°、日本人で86°、無呼吸患者で79°である。

この角度が小さいことは、舌根部の気道径が小さくなり無呼吸リスクを高める。

・体重5キロの増加は、気道径1ミリの狭小化に相当すると推察されている。

睡眠時の気道には直径の2乗に反比例して吸気時陰圧が生じているので、わずかな気道径の変化であっても呼吸障害を改善する効果が高いのです。

現在、歯科で無呼吸症候群治療用の口腔内装置を使用すると、舌根の気道が2ミリ広がり、10キロ減量と同じ効果がある。

顎が発達している人は、顎が前に気道が広いのですが、顎が小さい人は、軽い肥満であっても、睡眠時無呼吸症候群になりやすい。

(日本歯科医師会雑誌 2013年9月号 VOL66 NO6)



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