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こんにちは
仙台市若林区堀歯科医院の堀克昌です。
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歯根長を3等分すると、その歯根表面を覆う歯根膜の面積は、歯頸部から歯根側へ向かうにつれて、およそ5:3:1である。
(歯根膜(しこんまく)とは、歯根と歯槽骨の間に存在し、歯槽骨に歯を植立する懸架組織のことである。
歯周靭帯とも呼ばれる。
歯根膜は、歯槽骨、セメント質、歯肉とともに、歯周組織を構成する組織である。
wikipediaより)
したがって、骨吸収が歯根長の1/3生じると支台歯の支持能力は1/2以下に、骨吸収が歯根長の2/3生じると支台歯の支持能力は約1/10になる。
また、歯の近心移動が生じると、これに伴う垂直方向の機能圧に対する抵抗能力は、歯軸が25度傾斜した条件では、およそ1/2~1/3減弱する。
したがって、このように骨吸収が重度のケースや傾斜の程度が重度の歯牙は、安易に土台(支台歯)として用いるのは避けるべきである。
このデータは、歯医者が患者さまの歯を抜歯したがる理由であり、歯科医と患者で抜歯基準が異なる理由の一つになるだろう。
すなわち、私たち歯科医師はとてもブリッジの土台にはならないと判断しているのに、『患者さまサイドはまだ十分に、土台として機能できるのではなかろうか?』と考えるために、歯科医師は『何とか抜かないで治療を進めて欲しい。』とお願いされるケースと関連するということである。
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