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仙台市若林区堀歯科医院の堀克昌です。
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インプラントのフィクスチャー（ねじ部分）と上部構造体を固定する方法に、スクリュー固定とセメント固定の2種類があります。
スクリュー固定は、何かトラブルがあった際に、ねじを外して対処できるのが利点ですが、ねじ部分の見た目が良くないという欠点と一見利点にも思える、上部構造体を外しての清掃が、思わぬリスク
を生じさせてしまうことです。
それでは、そのリスクとは一体何なのでしょう。
実は、上部構造体を外して、再度固定する際に、深部にバクテリアを押し込んでしまうリスクがあるのです。
また、スクリューを固定する穴が、噛み合わせ部分に含まれる場合、その穴を塞いでいる材料が磨り減りやすいので、セラミックスとの境界部に、段差ができる場合があります。
噛み合わせにもし段差があれば、どうなるでしょうか？
もちろん、噛み合わせに不具合が生じ、インプラントとかみ合う相手の歯の両方がダメになります。
一方、セメント固定は、ねじ部分は被せで覆われてしまうために、まずは見た目が良いです。
また、仮に製作上の誤差があっても、局部的なセメントの厚みの差として現れます。
製作上の誤差は、スクリュー固定でも、セメント固定でもあり得ますが、誤差を容認し、トラブルを最小化することができるのは、セメント固定で、これについてもセメント固定に軍配が上がります。
これまで説明したように、セメント固定には多くの利点がありますが、欠点もあります。
そのような欠点は、上部構造体を外したいときに中々外れにくいことです。
ただ、そのような頻度は非常に少ないので、リスクを並列で考えることはできないと考えています。
それでは、堀歯科医院の考える最善のプランとはどのようなものなのでしょうか？
まずは、比較的利点が多いセメント固定を選択し、その後、インプラントの上部構造体を外す必要がある場合には、その時点でスクリューの上部のセラミックスを削合し、それ以降をスクリュー固定式
にするというものです。
やはり、何事でもそうかと思いますが、確かな戦略があれば、リスクがリスクでなくなると感じています。
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