歯がなくなると認知症になる?!その2

堀克昌

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テーマ:インプラント

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歯がない(咀嚼力が低い)人は、認知症のリスクが上昇するという研究データが、第21回日本疫学学会学術大会で発表されました。

それによると仮に歯を失って咬めない状態になっても、インプラント治療を受けることで、認知症リスクを低下させることができることが明らかになりました。

細かいデータとしては、歯がほとんどなく咬めない状態の人の認知症リスクが100とすると、仮に歯を失ってもインプラント治療を受けて、しっかりと咬める状態になった人の認知症リスクは53という結果が得られました。

入れ歯を使用することを余儀なくされたようなお口の状態でも、インプラント治療を受けることで、単に咬めるようになるだけではなく、近い将来、認知症になるリスクをほぼ半分にすることが可能となることが明らかになったことになります。

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日本福祉大学の近藤克則教授、神奈川歯科大学の山本龍生准教授らが、2010年度厚生労働科学研究として行なった分析で、咀嚼能力の低い人は認知症の発症リスクが高くなることが明らかになった。
(第21回日本疫学学会学術大会)

調査は、愛知老年学的評価研究(AGES)プロジェクトのデータを基とし、2003年10月時点に要介護認定を受けていない65歳以上の人を対象としたもの。

4年間追跡調査できた4425人について、要介護認定を伴う認知症度Ⅱ以上が発症するまでの各日数や歯数、咀嚼能力、かかりつけ歯科医院の有無、年齢、BMI、飲酒、運動、等価所得に、認知症を伴う要介護認定と有意な関係が認められた。

多変量解析においては、年齢とBMI、飲酒、運動、等価所得および治療中の疾患の有無、について調査した後も、現在歯数およびかかりつけ歯科医院の有無は、認知症を伴う要介護認定と有意に関係することが分かった。

リスク度合いの計算では、20歯以上の人と比べて、歯がほとんどなく義歯未使用の人の認知症発症リスクは1.9倍だった。













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