【ギターのチューニング】緩める 緩めない
ギターの上達は、あと少しでできそうという「ちょっと」の感覚の積み重ねです。
何度も挑戦し、少しずつできることが増えていく。その繰り返しが、上達の実感へとつながっていきます。
そして、その「ちょっと」の後押しできるのが、ギターの調整です。
たとえば、コードがうまく鳴らない、指が痛くなる、音が伸びない。
それらは単なる演奏技術の問題ではなく、実は楽器自体の状態が影響していることも珍しくありません。
市販のギターは、ある程度どんな人でも使えるように調整されていますが、
細かい部分まで弾き手の技量や弾き方に合わせて最適化されているわけではありません。
特に初心者向けのモデルでは、製造コストの関係で、精密なセッティングまでは行われていないことが多いのが現実です。
でも、少し手を加えるだけで、ギターは格段に弾きやすくなります。
ネックの反りや弦の高さ、ナットやブリッジの調整など、基本的な部分を見直すだけでも、演奏時のストレスは大きく軽減されます。
それによって、「できなかったこと」が「できるかもしれない」へと変わり、練習が前向きで楽しいものになっていきます。
だからこそ、ギターを始めたばかりの方には、ぜひ一度調整の大切さを知っていただきたいと思っています。
当店では、初心者の方にもわかりやすくご説明しながら、その人に合った調整を丁寧に行っています。
ギターはいじっても、弾いても、眺めても、何をしても素敵なものです。
けれど、最初の「弾きにくさ」や「思ったように音が出ない」という壁で、音楽自体から離れてしまう人も少なくありません。
そうした挫折を少しでも減らし、ギターを通じて「音楽って楽しい」と感じられる人が一人でも増えてくれたら、それが何より嬉しいことです。
調整ひとつで、ギターはもっと楽しくなります。
あなたのあと「ちょっと」をサポートできたら幸いです。
以上