健康な体からよい髪の毛を育て、できるだけダメージを与えずに「艶髪」を目指す（2/3）

健康な髪を育てるため、体内の栄養バランスを確認できる毛髪栄養検査も実施

　近年、髪質改善が注目されるようになってきましたが、目に見えている部分へのアプローチがほとんど。佐藤さんは、「これから生えてくるものを健康に育てることが重要」と呼び掛けます。

　「毛髪には自己再生能力がありません。言うなれば、一度ケガをしてしまうとキズが癒えることがないんです。トラブルを減らすためにも、日頃から睡眠や食事に気をつけて元気な髪を養いましょう」

　佐藤さんのもとでは、「いこらぼ」という毛髪栄養検査を実施。襟足など頭部のいろんな箇所の髪の毛を根元から3cm、約100本切り取って行うもので、3〜4週間後に専用アプリで結果を確認することができます。
　「サプリメントなどをなんとなく摂取するのではなく、体内の栄養バランスを把握した上で、食生活を見直すことができます。土壌となる体を整えることが、健やかな髪づくりにつながりますので、ご自身のコンディションについて知る機会としてご利用ください」

　髪に困りごとを抱えている人には理想の髪型や髪質について尋ね、それを実現するために何が必要かも答えているそう。
　「『量が多くまとまらないので、すいてください』といったオーダーもありますが、すくことでかえって広がってしまうこともあります。見た目のボリュームダウンをしたい場合には、ホームケアも含め、保湿などで髪をしっとりさせる方が解決策となることも。カットを希望されるお客さまに対してトリートメントを勧めることもありますので、最初は皆さん驚かれます」

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