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インフラの土木事業を通じて日々の暮らしを支え、地域社会に貢献

地域に根差し生活の基盤をつくる土木工事のプロ

松田伸幸

松田伸幸 まつだのぶゆき

#chapter1

土木・舗装を専門に、道路、河川堤防、造成、造園工事など幅広く対応

 「弊社は土木工事を専門に、生活の基盤となるインフラ事業に携わり、培ったスキルで地域に貢献することを理念に掲げています。皆さまが日常を過ごす場所で工事をしますので、安全性はもとより、できる限り不快感を与えないよう配慮しています」

 そう語るのは、三重県桑名市を拠点に総合建設業を営む「三立」の代表取締役・松田伸幸さん。道路や河川堤防、災害復旧のほか、土地の造成や、除草なども行い、公共工事だけでなく、企業や個人からも依頼を請け負っています。

 「社名には『三本足で立っている』という思いを込めています。私どもの活動拠点となる『地域』を守ることは、そこに暮らす『スタッフ』を守ること。地域社会を支えていくためにも、わが社の宝である人材を大事にしていくことが『会社』に課せられた使命であり、3者は欠かせない柱と考えています」

 建設業に従事する人の高齢化が進む中、松田さんのもとに集う従業員は20代が多いのが特徴。「活気があり、会社の雰囲気もいいんですよ」と笑顔を見せます。
 「男性は6人、女性は3人と少数精鋭の会社です。言葉や習慣が違う海外からの技能実習生もいますが、仲間を思いやり、誰もがやる気にあふれています。当方のスタッフをはじめ、若い世代に土木の面白さを知ってもらい、ぜひ興味を持ってほしいですね」

 バーベキューをするなどコミュニケーションの機会も創出。個々が満足して働き続けることで技術レベルが上がり、工事の発注者や地域の人の満足度につながるという好循環が生まれていると話します。

#chapter2

土木事業は「造る楽しさ」と「段取りの楽しさ」があり、やりがいのある仕事

 松田さんは義父が経営していた建設業の会社を引き継ぎ、土木事業を手掛けるようになりました。
 「この業界は『きつい』『危険』など3Kと言われ人気がありませんが、土木工事には『造る楽しさ』と『段取りの楽しさ』がある」と力を込めます。

 道路工事では、劣化した部分を補修する維持修繕工事や、新たに道路を作る新設工事などがあり、それに付随する排水路工事や下水工事など人や物資が行き交う交通網や地域の人達が快適にすごせる生活環境をつくります。河川堤防工事では、災害や防災の観点から大雨で崩壊しないように護岸処理を施し、自然災害に備えます。

 「若い頃、師匠から『家族や彼女を連れて行って自慢できる現場にしろ』と言われていました。私たちが造る物は30、40年と大勢の人が目にします。また人命にかかわることですから、不備なく良い物を造る必要があり、非常に意義のある職務だと自負しています」

 そして、効率的かつ安全に業務を遂行できるか否かは、「全て段取りにかかっている」と強調します。
 「さまざま工具を準備して、仮設材資材をそろえます。ダンプトラックやバックホーのような車両や建設機械の配置も肝心で、作業の邪魔をせず、適切に進めていけるように考えます。事故を起こさず、工程が滞ることがないよう整えていくことも、やりがいが大きいと感じます」

 機械を操作するのが得意、計算が速い、交渉がうまいといったそれぞれの強みを集結し、チーム一丸となって一つのゴールを目指していけるのも魅力だと語ります。

#chapter3

目配りや気配りを心掛け、地域に根差して困りごとに応えていきたい

 工事中は音が出たり、う回するなどの不便が生じたりするため、快く思わない人もいます。「私たちの仕事は、周辺の方の理解や協力がないと成り立ちません。当然ですが、あいさつをしっかりすること、危険が及ばないよう現場を整理整頓することを指導しています」

 さらに「これくらいは大丈夫だろう」と、気を抜かないことも重要だと説明します。
 「例えば、道路工事では段差ができるので、高齢者やお子さんがつまずいて転んでしまうことがあります。砂をひいて表面をならすなど、ちょっとした工夫をすることでトラブルを回避できます。マイナス要素ほど強く印象に残りますので、目配りと気配りを心掛けています」

 完工後に近隣住民から「きれいにしてくれてありがとう」と言われることが、モチベーションにもなっているとか。
 「住民の方とのやりとりが少ない行政の案件で、お礼を言われるとうれしいですね。外国人従業員も自分が暮らしている場所で良い仕事をすると、地域に愛着がわくと思います」

 最近は、三重県を離れた子ども世代からの問い合わせも増えているそうです。
 「親御さんが高齢で庭の手入れができないなど、どの業者に頼んでいいか分からず弊社のホームページを見て連絡をくださいます。『公共工事をするような会社にお願いして大丈夫ですか?』と心配されますが、弊社がお役に立つことは喜んでたまわります」

 地域とのつながりを大切にする松田さんは「困りごとがあれば何でも相談してください」と呼び掛けます。

(取材年月:2023年11月)

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専門家プロフィール

松田伸幸

地域に根差し生活の基盤をつくる土木工事のプロ

松田伸幸プロ

建設業

株式会社三立

道路工事や河川堤防工事、駐車場工事などの公共工事を多数手掛ける。「地域」「スタッフ」「会社」を3本柱に、地域密着で人々の困りごとに向き合い、生活の基盤となるインフラの土木事業で貢献。

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