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ハードロックを愛し、社会貢献を心がける税理士

土地の有効活用に強い相続のプロ

清水宏

清水宏 しみずひろし
清水宏 しみずひろし

#chapter1

音楽活動にのめり込んでいた学生時代

 「税理士」と聞くと、「数字に細かくて何事にもキチンとしていて……」というように、ほとんどの人が堅いイメージを思い浮かべるかも知れません。もちろんどんな仕事でも社会のルールは守らなければならないのですが、税理士や弁護士などの職業に対してはことさらのように感じます。

 でも下鴨の閑静な住宅街に事務所を構える税理士の清水宏さんは、そんなステレオタイプ的なイメージとは少し違う人柄で、予想以上に会話も弾む人。

 趣味は音楽と映画鑑賞だそうで、学生時代にロックと出会って以来その魅力にのめり込み、努力を重ねて大学生の時にはハードロックのバンドを組んで、下手くそだった自分がライブハウスで演奏できるレベルにまで成長したのだとか。税理士だった父親には早い時期から学ぶことの必要性・重要性を説かれたということですが、自身は学業にのみ没頭することには違和感を覚え、自分の夢を追いかけることを諦めず、寸暇(すんか)を惜しんでギターに触れていたのだとも。それは今でも続いており、行きつけのパブでドラマーのマスターと楽器を楽しむ日々を送っているそうです。

 「バランス感覚が大切」と話す清水さんですが、実はそんな風に常識にとらわれないで物事を考えたり、趣味でさえとことん突き詰めるという性格は、税理士という仕事をしていくには向いているのでしょう。

#chapter2

予期せぬ出来事で、税理士資格の取得を目指すことに

 しかし音楽活動にいそしんでいた清水さんの生活を一変させたのが、まだ大学生だったある日、心筋梗塞で突然に父親を亡くすという出来事。当時はまだ、自分が税理士になるという考えなど全くと言っていいほどなかったそうで、自分の夢と周りの人たちからの期待の間で気持ちが揺れたのだとうかがいました。

 そこまでは比較的順調に人生を歩んできた彼も、さすがに将来のことなどを考えて悩みに悩みます。さんざん悩んだ末に出した結論は、企業に就職するとか音楽関係の世界を目指すという道ではなく、父親の後を受け継いで税理士という道を進んで行くこと。ただ当然のことながらその道は、「今日から始める」と言ってすぐにスタートできるような生易しいものではありません。結論を出したその直後から、資格を取るための努力が始まります。

 ところが一年目は、一科目も試験に合格することができませんでした。それまで税理士の勉強などは一切してこなかったとはいえ、自分なりに自信があっただけに相当なショックを受けられたのだそう。ただ清水さんはここで折れることなどなく、そこから先は友人たちとの交流も激減させ、大好きだったテレビもコンセントを抜いて観られないようにするなど、税理士試験受験24時間体制で翌年のリベンジを目指します。さらに親友からは「5年以内に資格が取れなければ、税理士になるのを諦めろ!」と、プレッシャーまでかけられたりもしました。

 その甲斐もあって、2年目には受験した3科目すべてに合格。ついには親友との約束をも果たし、勉強を始めてからわずか4年で税理士の資格を取得。晴れて父親の事務所を引き継ぐことになったのです。

清水宏 しみずひろし

#chapter3

感謝の気持ちと、人の役に立つことを常に忘れない

 有言実行を果たした清水さんですが、以降もおごることなどなく、先輩の税理士や周囲の人たちに感謝をしながら仕事に励む日々を送っています。

 彼が目指しているのは、顧客やスタッフとのコミュニケーションを大切にして、物理的にも精神的にもお互い成長し合いながら、みんなが幸せになるということ。仕事でもプライベートでも常に頭にあるのは、「失敗は恐れなくてよい。同じ失敗を繰り返さず、それを次へどう生かすかだ!ただし、取り返しのつかない失敗はダメだから、そこはよく考えなさい!」と言っていた父親の言葉。だから行動を起こす前に先を読み、最悪の事態を想定して、自分で解決できると感じたら迷わず実行に移すようにしているそう。そのため仕事では細かい部分まで顧客に説明し、理解をしてもらってから進めて行くという方針。そんな姿が信頼を呼び、税理士会をはじめ地域での活動など、現在はさまざまな組織で役職に就いています。

 「自分はスポーツを観るのが大好きなんですが、超一流の選手、いわゆるスーパースターはその競技に興味がない人にまで知られている。だからそういう立場の人はみんなのお手本になるという、社会的な責任もあるはずだ」と語る清水さん。彼自身も社会的責任感から、「税理士として、いえ一人の人間として、自分はどうすれば社会の役に立てるのかを考えている」とも。

 今でもギターの技術を向上させようとほぼ毎日弾きながら、ハードロックで培われたガッツは忘れず、良い事も悪い事も自分のした事は必ず返ってくるとして “因果応報”という言葉を忘れずに活動しています。

(取材年月:2010年3月)

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