個人の自己破産の場合に同時廃止を目指す方法
ようやく暑かった夏も終わったかと思えば
まだ半袖で過ごせる気候が続きますね。
もう10月に入ったのに。地球は大丈夫でしょうか・・・
さて、今回のコラムでは、
「借金が返せなくなりそうなとき、どうすればいい?」
と題して、
借金の返済に悩んでいる方や、そのような方の親族友人にあてた内容の
コラムを書きたいと思います。
借金が返せなくなりそうなときは
とても精神的に追い詰められ、ストレスを感じてしまいます。
ただ、追い詰められてしまうと、人間、間違った方法を
とりがちなのです。
そこで、間違った方法を取らないように
(1)他の金融機関から借りて返す
(2)他のヤミ金などから借りて返す
(3)親族や友人から借りて返す
(4)最後にギャンブル(競馬や宝くじ)で勝負する
(5)返済のためネットなどで宣伝している投資を行う
(6)「国が認めた借金減額制度」を試してみる
(7)返せないので放っておく
(8)弁護士に相談する
のそれぞれの方法を
順番に検討していきたいと思います。
(1)他の金融機関から借りて返す
これは、結局借金の総額が減らず、むしろ金利分新たな借金が
増えてしまうだけで
何にも問題は解決いたしません。
月々の返済額が増えてしまって、より苦しくなるだけですし、
場合によっては支払不能後の借入と評価されてしまい
自己破産による免責が困難になるおそれもあり得ますので
本当に避けた方が良いです。
(2)他のヤミ金などから借りて返す
ほんとこれはまずいです。
例えば3万円を2週間後5万円にして
返さなければならないようなところで借りてしまうと、
2週間後5万円用意できるはずがなく、
他のヤミ金からの勧誘が来て、とりあえずそこから借りて
金利分の2万円だけ返す、ということを繰り返してしまいます。
ヤミ金への名目上の債務が増えてしまい、
ますます切羽詰まってしまってしまいます。
「一本化します」「一本化するためにはまず5万円必要です」
などの詐欺にもあいやすくなってしまいます。
なお、これらのヤミ金、詐欺業者は、みなグルで
裏でつながっている可能性が高いです。
ほんと今の犯罪は巧妙になっておりますので、お気を付けくださいね。
(3)親族や友人から借りて返す
これもやめてほしいです。
いま借金が返せていないのに、新たに借り入れをしても、
基本的に返せないのです。
金利がなくても返せないのです。
それなのに、大切な人たちにお金を借りて、返してしまうと、
人間の縁が切れてしまい、
大切な人生に大きな悪影響を及ぼしてしまいます。
弁護士として、一度、親族や友人から借りて他の借金を完済したのに
また借りてしまったという方を何度も見てきました。
切なくてたまりません。
是非、思いとどまっていただきたいと思います。
また、同じようなケースとして
親族友人や勤務先の雇用主から借金を負っている人に
「私が貸すから高金利の借金をまず返済して」と提案することもよく聞きます。
これもやめてほしいです。
誰かが援助して本人の借金を返済してしまうと、
「この人は支払いが出来なくなっても誰かが返してくれる」
と金融業者が考えるため、
『お得意様』になってしまうのです。
そして、勧誘されて、再び借金してしまうことが本当に多いです。
その人のことを思って何とかしてあげたい、と考えるのであれば、
借金を返済するのではなく、
借金の問題を解決するための
弁護士費用を援助してあげてほしいと思います。
(4)最後にギャンブル(競馬や宝くじ)で勝負する
やめましょう。大体、負けます。
自己破産による免責も得られにくくなります
(絶対得られないとは限りません)
(5)返済のためネットなどで宣伝している投資を行う
やめましょう。
100%詐欺です。
以前は99%と言っていましたが100%に変更します。
本当に巧妙なので入口をくぐってしまうと一直線でお金を失います。
(6)「国が認めた借金減額制度」を試してみる
ネットなどでよく見る「国が認めた借金減額制度」
これを申し込むと、
大幅な減額ができる制度ではなく、
任意整理(借金を分割して支払う交渉)を勧められます。
過払金がほぼ完全に枯渇している現状で
借金が大幅に減額できる制度・方法は
個人再生と自己破産以外ないからです。
最近の法律事務所の一部には、返済がほぼできないのに
弁護士報酬目当てで任意整理に誘導して、
やはり返済できないという事態を引き起こすところが見られます。
そうなると、弁護士費用も、業者への支払も、もったいないだけです。
それでも一度この方法をやってみたいという方は止めませんが、
ほぼ確実に(8)の弁護士に相談するという方法を取った方が
効果的です。
(7)返せないので放っておく
実は(1)~(6)よりもはるかに良い方法です。
返せないのは返せないですし、
返済よりも生活の方が大事ですので、
これ以上周りに迷惑をかけるよりも
「返せないものは返せない」という行動をとるのも理にかなっています。
ただ、給与や預金・退職金や生命保険などがあれば
差押がなされ、全部または一部がなくなってしまう危険もあります。
住宅ローンに至っては家を失ってしまいます。
(8)弁護士に相談する
結局この方法が一番です。
今の相談者様の収入・資産・負債などの状況を踏まえ
効果的かつ法律的な方法を提案いたします。
ご依頼いただければ債権者からの請求も速やかに止めます。
他の人に迷惑をかけることなく、
生活を再建することができます。
一生に一度の人生のピンチ、
疲れ切った状況で
自分で考えすぎたり悩みすぎて誤った判断をするよりも、
是非、専門家の弁護士に相談することを強くお勧めいたします。
(9)最後に
もし、(1)~(7)のことをしてしまったという方々、
それでも、今一番取れる最善の方法は
(8)の「弁護士に相談する」という方法です。
「どうしてそんなことをしてしまったのですか」
「これだと破産しても免責は無理ですね」
などと責めたり諦めさせることは
致しません。
今の状況を踏まえ、最善の方法をご提案いたします。
オギ法律事務所は借金問題については初回30分無料で
相談を行っております。
是非、それだったら「(8)弁護士に相談する」を取ってみようかと
少しでも思われた方、
ご相談をお待ちしております。