あきらめない弁護士
皆様、ご無沙汰しております。
京都市伏見区の「オギ法律事務所」の弁護士の荻原です。
先日、49歳の誕生日を迎えました。
これからも健康に気をつけつつ、最後の40代の1年を頑張って過ごしたいと思います。
さて、今回のコラムは、少し暗い話になります。
既に報道がなされている通り、
京都弁護士会は、2024年5月7日、
私と同じ京都市伏見区にて法律事務所を構える42歳の弁護士について
依頼事件を放置している、連絡が取れないなどの多数の苦情が寄せられており、
相談窓口を開設したと発表しました。
(本コラムにおいては現時点では上記弁護士の本名の記載を控えます)
依頼事件を長期間放置し、連絡が取れないということは
あってはならないことです。
上記弁護士には、速やかに依頼者への対応
(それが体調上不可能であるということであれば辞任・金銭返還を含めた措置)
を行うことを希望いたします。
ただ、実は、このような弁護士の事件放置というのは、
悲しいことですが、ままございます。
以前から弁護士会でも対策を講じておりますが
まだ防止できていないのが現状です。
どうして弁護士が事件放置をしてしまうかというと
多い原因はメンタルの不調や多忙・体調不良等と思われます。
ただ、どんな理由であれ、委任業務を遂行する上でやはりまずいです。
できるだけ、事件放置がない法律事務所を探すことが
今後必要になってくると思います。
オギ法律事務所は、
設立当所から、多い時には90件ほどの事件を同時並行で受任しつつ
事件放置をしないまま解決をしてきました。
迅速な検討・対応を心掛けると共に、
週1回(水曜日)に、すべての受任事件の状況を見直すことによって、
事件放置を避けるよう工夫しております。
体調やメンタルが悪化しすぎないようにストレス発散等の対策も
行っております。
ですので、当事務所も是非弁護士選びの一つの選択肢にして頂ければ
幸いです。
次に、「弁護士に依頼したのに、事件放置されてしまった」
方へのアドバイスをいたします。
事件放置をされてしまった場合、実は、取ることができる選択肢は
大きく分けると次の二つしかございません。
(1)その弁護士が進めてくれることを信じて連絡・催告する
(2)解任して他の弁護士に依頼する。
(2)の方法は、既に以前の弁護士に着手金を支払っていた場合、
二重に弁護士への出費を行うこととなり、
負担が極めて大きいです。
ですので、多くの方は(1)を選ぶのではないかと思われます。
(1)と(2)のいずれが良いかについては
正直なところ、ケース・バイ・ケースです。
ただ、(1)を取ったとしても、弁護士が進めてくれる保証はございません。
(本当に悲しいことですが・・・)
京都弁護士会は、(2)の場合、一定の条件を満たせば、
新たな弁護士への弁護士費用の一部を援助する制度を設けております。
また、(2)の方が解決に近づく場合も多いです。
もし、事件放置をされていて、(1)と(2)とどちらにするか
迷われている方がおられましたら、
当事務所に相談する方法もございますので
ご検討頂けますと幸いです。
(相談料は30分5500円になります)
もちろん、秘密は厳守いたします。
最後に、本当に、これ以上事件放置などを行う弁護士が生じないことを
心から望みます。