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法知識と語学力が強み。国をまたぐ相続や離婚、子の連れ去りなどのトラブルを解決へ

スイス法とフランス語の知識で法律問題を解決に導くプロ

小杉和

小杉和 こすぎかずし
小杉和 こすぎかずし

#chapter1

フランス語圏の法手続や交渉に対応。国内の民事事件にも幅広く対応

 契約法務、債権回収、労働問題をはじめとする民事事件全般及び離婚、相続などの家事事件さらには国家賠償請求訴訟などの行政事件をも扱う「法律事務所オフィス・エトワレ」の代表弁護士・小杉和さん。日本の弁護士資格に加え、スイス法に関するジュリスト(法律家)の肩書を有し、フランス語を駆使した国際案件にも対応しています。

 「フランス語を理解できる弁護士は限られており、その多くが東京に拠点を置いています。関西圏では対応できる弁護士が少なく、その点は大きな強みと言えます」

 代表的な業務の一つが、欧州に残された金融資産の引き上げです。スイスやフランスで暮らしていた日本人が現地の金融機関に預金や保険を残して亡くなった場合、日本にいる相続人が受け取れるよう手続を支援します。

 「こうした案件では現地の言語と法制度の理解が不可欠です。また国際離婚では裁判所の書面を申立人代理人たる弁護士が相手方の言語に翻訳し送付する必要がありますが、これにも対応できることで手続全体を一任いただけます。子供の連れ去りに関しては、ハーグ条約に基づく手続に代理人として関与して参ります」

 事務所名はフランスの美食文化に由来し、星付きレストランを意味する言葉から名付けられました。辞書にも掲載されていない、ある意味俗語的表現ですが、法律事務所としてレストランで言えば“星付き”レベルの、高い価値を提供したいという思いが込められています。

#chapter2

東大で比較文化を学びジュネーブ大学で法学を専攻。現地での勝訴経験が原点に

 小杉さんは都内にある私立暁星高校に進学し、第一外国語としてフランス語を選択。高校卒業時には、優秀な成績を収めた生徒に授与される「フランス大使館賞」を受賞しています。
 高校卒業後に進学した東京大学では、教養学部で比較日本文化論を専攻し、運動会(体育会)の合気道部に所属。卒業後はロータリー財団の奨学金を得てスイスに渡り、ジュネーブ大学法学部に進学します。厳しい選抜を経て法学士を取得し、現地ジュネーブ州では司法修習を経験しました。

 その中で、自身のビザ発給をめぐる行政判断に対し、ジュネーブ州内閣へ提出するフランス語による上訴状を、所属事務所の業務として自身が実質的に作成し、上訴が認められた結果、ビザ不発給の決定は覆りました。

 「自ら作成した書面で結果を得たこの初めての勝訴体験ともいえる経験が法曹家としての原点となりました。実務の中で成果を出せたことは、その後の進路を決定づける大きな出来事でした」

 帰国後はバークレイズ・キャピタル証券やシュローダー証券投信投資顧問などでコンプライアンスや法務に従事し、金融規制への理解を深めます。その後、日本で弁護士を志して無事司法試験予備試験、司法試験に合格し、松江での司法修習を経て弁護士登録。その後、神戸で独立開業後、2025年に京都へ拠点を移しました。

 「プライベートでは、剣聖と謳われた流祖上泉伊勢ノ守が戦国末期に始めた古武道『新陰流』を修め、免許皆伝の印可を受けており、今も稽古に励む日々です」

小杉和 こすぎかずし

#chapter3

理不尽に向き合うのが法律。依頼人に寄り添い、関西以西の頼れる窓口を目指す

 労使関連の悩みを抱える経営者と従業員に、特に親身になれるのも自分らしさだと小杉さん。背景には、アルバイト時代に働く中で人事の件で対応に悩まされた経験があるといいます。

 「職場での上長の人事対応に疑問を感じる出来事があり、自ら労働審判の申立書を作成して労働審判を申し立て、状況の整理と解決を図りました。的確な書面と強力な証拠を武器に、結果として納得できる形(勝訴的和解)で懸案を解決させることができました。法律は状況を整理し、適切な形で解決へ導くための強力な手段であると実感しました。また、この経験を通じて交渉の重要性も学びました」

 依頼人から「気持ちを理解してもらえた」と感謝されることも多く、大きなやりがいにつながっていると話します。中でも、国選弁護人として担当した刑事事件で無罪判決を得た際、本人や家族から感謝の言葉を受けた経験が印象に残っているそうです。

 「厳しい状況の中で不安を抱える方に寄り添い、支えとなれることに、この仕事の意義を感じています。弁護士は自己実現と社会貢献の両立ができる仕事であり、その実感が日々の活動の原動力になっています」

 今後の目標は京都をはじめ関西や九州エリアにおける国際問題の頼れる窓口になること。最初に相談先として思い浮かぶ存在を目指しています。

 「ZoomなどのWEB面談も実施しています。国境をまたぐトラブルは、言語や制度の違いから不安を感じやすいものです。そうした状況においても、一つ一つ丁寧にお話を伺って、問題を整理しながら、御依頼者様が真に御納得いく、一番良い解決に向けて最後の最後まで伴走し、共に走りきる覚悟でおります。初回の相談は無料でもありますので、まずはお気軽にお声がけいただけましたら嬉しく思います」

(取材年月:2026年3月)

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小杉和

スイス法とフランス語の知識で法律問題を解決に導くプロ

小杉和プロ

弁護士

法律事務所オフィス・エトワレ

スイス法に精通し、フランス語での手続や交渉に対応。国際相続や国際離婚、子供の連れ去りなど国境をまたぐ案件から、国内の一般民事事件や労働問題、家事事件から行政事件まで幅広く対応します。

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