考えても仕方ないことは考えないことも大事である

中隆志

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 弁護士のメンタルダウンを防ぐために、「考えても仕方がないことは考えない」ということも大事だと思っている。

 あの裁判負けたらどうしようとか、尋問を失敗したらどうしようとか、悩んでいても仕方がなく、その時間が無駄である。
 裁判で手を抜いて適当にしていたらどうしようもないが、自分の能力の範囲でやることをやったら後は考えても仕方がないのである。

 そんなことを考えている暇があれば、仕事をした方がよほどよい。
 もちろん、事件をどう進めるか、どう準備するか、どういう書面を書くかについては、「考え抜く」必要があるが、自分でどうしようもできないことは考えても仕方がない。結論が出た時に考えればよいのである。

 もちろん若い頃は、色々と事件のことを考えて眠れない、眠りが浅いこともあった。
 任意整理をしていて、「合意ができなかったらどうしよう」などと考えたりしていた。
 そんなことは相手のあることでもあるし、考えても仕方がなく、考えるとしたら、合意をするための工夫を考えるのである。

 なお、何回か書いているが、私自身の理想を書いているので、そう言いながら、どうしても考えてしまうことがあることは白状しておく。
 そういう心持ちでいようということである。

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