読書日記「シン・関ヶ原」
最近、訴訟で、「この準備書面、AIが書いたものをそのまま出してきているのではないか」と思うことがある。
具体的な事案に即さず、いわゆる教科書的な論点について書かれているのだが、事案とはずれている(昔の司法試験でよくあった事例問題で、論点とはずれていて、事案に即して考えないといけないのと同じである)。
そのため、私の反論に反論たり得ておらず、どうしたものかと思っていたら、期日で裁判官にダメだしをされていた。
私もAIは使うが、あくまで検討のとっかかりに過ぎず、出てきたものをそのまま使うことは皆無である。
AIによって調べたものは、参考にしか過ぎず、自分の頭で考えて、さらに調査をする。
そして、その前提として、当該事案の事実に基づいて書かないといけない。
いわゆる教科書的な論点に飛びついて、事案と離れた書面をいくら出しても裁判官が不必要なものを読まされたとして、裁判官が怒るだけである。
まず事案に即して事実を確定し、その事実に基づいて法的に評価をしたらどうかということが検討の順番であり、論点に事実を押し込めてはいけないし、論点に押し込めるため、事実を割愛などしてはいけないのである。
そんなことを考えた今日この頃である。



