仕事の覚え方

中隆志

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 弁護士(マチベンかつ勤務弁護士)になってどうやって仕事を覚えていくかというと、事件を担当して、その事件の進め方をボスとともにやり、そして書面を書いて添削してもらうというのが一般的である。
 書面についても、脂汗を垂らして、経験のない中必死で考えて書かないといけないが、そんな書面もボスからすると、だめなところがたくさんあるのは致し方がない。
 こうしていろいろな事件類型をして、一般的なマチベンが対応する事件類型がどうやって進行し、どうやって解決されていくかを覚えていくのである。
 ある程度の事件類型を解決できるようになると、どういう証拠からどういう事実が認定できるのか等が担当したことのない事件でも分かるようになってくる。
 昔は、1日前になるまで3年かかったというが(もちろんその間必死で努力することが前提)、今は各分野で判例や裁判例が集積され、やり方などもかなり洗練されてきているので、必死にやって最低でも5年はかかると思うし、理想でいうと10年は必要ではなかろうか。
 弁護士の仕事は、1を聞いて10を知るような頭の切れ方はむしろ危なく、丹念に依頼者の話を聞き、証拠資料を読み込み、時には文献を調査し、裁判例を精査して書面を書くというように、地道な作業が大半なのである。
 こうしたら一発で対応できるという方法はないのが仕事である。

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