読書日記「デスチェアの殺人」
講談社文芸文庫。辻原登ほか。
群像に掲載された2000年から2014年までの短編から選ばれた名作選。
いずれも珠玉の作品ばかりだが、町田康の文章だけは以前から全く頭に入ってこない上分からないのでそれだけ読んでいない。
おそらく、文章のリズムが私と合わないのであろう。
作品の中では、「鯉浄土」「ひよこトラック」「川」がよかった。
鯉浄土…病気となった夫の精をつけるために鯉を求めて鯉こくを作る主人公。
ひよこトラック…言葉を発しなくなった小学生と借家人の主人公の交流を描く。
川…老境の主人公が突然海外旅行に行き、自然と触れることで何かを見いだす。
文学好きな方は是非ご一読ください。



