読書日記「デスチェアの殺人」
張り切って起案日を設けて、ここで書面をいくつか全て仕上げてしまおうなどとして意気込んでいても、中々その通りには行かない。
理由は色々とあるのだが、思いつくままあげてみる(網羅的ではない。また、あくまで当社比である)。
1、訴状などだと、いざ書き始めると資料が不足していたり、確認しないと分からない部分が出てきた。
ただ、これは全く取りかからないよりはよいし、どこが足りないか分かるので、よい方向ではある(その後寝かせたりしなければ)。
2、準備書面でも依頼者に確認しないと分からない事項が出てくることはある。
評価や法律論であれば、弁護士だけで書くことができるが、法律論などで書籍で調べだして悩み出して時間を取られることもある。
3、1日にできることは限られている。
集中できる時間は限られているし、書面を書くというのは非常に集中する作業であり、長いこと書いていると、疲れてくる。
その日だけ自分が超人になるなどと思わない方がよい。
4、出ないといけない電話がかかってきて、中断された結果、集中が切れる。
等々。
隙間時間を見つけて、隙間時間でできる仕事は仕上げて、そうして空いてきた時間の細かい束を合わせて、日常の中で書面を作成する時間を作り出して、日々せこせこと真面目に仕事をすることが大切である。



