読書日記「デスチェアの殺人」
勤務弁護士で働いていた頃、私のボスはほとんど「ああしろ」「こうしろ」と言わない人であったので、自分が弁護士としてどの程度の位置にいるのかが分からなかった。相手の弁護士のやり方は見るが、実際内部(依頼者にどういう説明をしているのか、どうやって書面を作成しているのか)ではどうなのか等それでは知ることができない。
そこで、事務所外の弁護士と弁護団に入ることで、他の弁護士のやり方を知ることができた。
自分のあり方が正しかったのだと思う部分もあれば、「こういうやり方があるのか」とか、「すごくいい加減やないか」と思うこともあった。
なので、若い弁護士は、たまには、事務所外の弁護士と共同受任してみることもお勧めする。
新しい発見があるはずである。



