読書日記「デスチェアの殺人」
弁護士は1年目から、少しずつ事件で経験を積み、その中で成功体験を経て自信をつけていく。
注意しないといけないのは、自信が過信となっていないかということである。
もう一つは、成功体験は自信をつけるのに必要であるが、成功体験にすがりついてもいけないということである。
例えば、ある事件で成功したやり方が、次の事件でも成功するとは限らない。
ある事件でこうやって成功したから、この事件でも同じで行くことができるとか、あの事件ではこうだったから、この事件でもこういう背景があるはずだか、こういう事実があるはずだと決めつけてしまうと、事実を自分の成功体験の枠に無理矢理はめ込んでしまい、筋を外すことがある。
成功体験で自信をつけつつ、その成功体験に居着かず、昨日の自分よりは今日の自分の方が成長しているのが理想である。
私などは、50代も半ばを過ぎると、衰えていくばかりで情けないが。。。



