読書日記「デスチェアの殺人」
勤務弁護士の頃は出張の多い事務所で、出張によく行っていた。
当時は、早く事務所に帰って仕事をしようと思い、裁判所と事務所の往復だけということも多かった。
今にして思えば、本当にもったいないことをした。
遠方の出張だと、事務所に戻っても記録を置くくらいで、身体も疲れているため、仕事にならなかったので、せっかく出張に行っているなら、観光でも少しすればよかったのである。
心に余裕がなかったのであろう。
ある程度慣れてきた頃から、多少観光をして帰るようになった。
長野地裁に行った時に、直ぐに特急しなのに乗って帰っても仕事ができないと判断し、善光寺にお参りして、川中島合戦場跡を見た。
他にも多少観光はしたが、なにせもう25年くらい前の話なので、よく覚えていない。
観光とは少し違うが、一度東北新幹線に乗ってみたいと思っていたところ、秋田地裁への出張があった。秋田と伊丹をつなぐ飛行機は夜の19時代で、新幹線で帰った方が1時間早い上、費用も変わらなかったので、たまたま秋田地裁の出張があったK内弁護士とともに飛行機をキャンセルして、秋田から新幹線で帰ってきたことがあった。
これは初めて東北新幹線に乗ることができて楽しかったのであるが、さすがに秋田から京都まで新幹線というのは、三半規管に悪影響があったのか、次の日なんとなく身体が揺れている気がした。
特に何のオチもないのであるが、若い先生は出張があったら、多少楽しんできてもいいのではないかなと思う今日この頃である。



