読書日記「デスチェアの殺人」
テレビ出演をしている弁護士の背景は、多くの場合本棚である。
多くは加除式の黒い本がずらっと並んでいる。
背景が数多くの本の方が、知識のある弁護士らしく見えるので、そこで撮影していると思われる。
最近独立などをした弁護士だと、加除式を置いていない人も多いのではないだろうか。
実際、私も数冊しか持っておらず、加除を辞めてしまったので、使ってもいない。
その理由として、書式などは最近はネットから入手できることが多いことが一つ(裁判所で書式を配布していたりする)。
昔は書式が分からないときは加除式で調べていた。
裁判例を調べるとき、判例検索システムがなかった時代、「こんな判決はないかな」と調べる時、条文ごとに裁判例が整理されていて、それは加除式で調べていたが、今は判例検索システムがある。
加除式で調べていたとき、ついついこんな判決があるのかと思って数時間経過していたこともあった。
骨子しか書いていないので、それから判例時報や判例タイムズの現物を探してコピーをとったものである。
加除式の本はかなり契約をしている人も減っているのではなかろうかと思っている。
Zoomなどで取材を受ける場合は、背景はぼかしている方もいるので、背景は加除式でなくてもこれからはよいのかもしれない。
まあ、テレビ取材もないので、要らない心配である。



