書面の書き方
知的生き方文庫。奈良本辰也。
少し前に隆慶一郎の「死ぬこととみつけたり」を読んで、そういえば「葉隠」を読んだことがなかったので、読んでみようと思い購入。
全体の1/3程度の分量で、テーマごとにまとめているのであるが、学者でもないので、要約としてはこれで十分かと思われる。
確かに、隆慶一郎がいうように、逸話として読めば歴史好きにはたまらない一冊である。
死人となる訓練をしたり、米がなく家族が窮乏していた斉藤氏が、年貢の米を奪ってしまったが、鍋島直茂が歴々の家臣にそのような窮乏をさせたことをむしろ嘆いて不問にされたりなど、普通であれば死罪のような話が鍋島藩ではなんとかなってしまう等、話として面白い。
筆者のいうように、その全てを現代で通用するとも思えないが、ビジネスでの心構えとしても十二分に通用するところもあり、弁護士も一度読んでみることをお勧めしたい。



