仕事納め
春陽文庫。横溝正史。
横溝正史マニアにしかどうでもいい話かもしれないが、死仮面の角川文庫版は、散逸していた部分があり、その部分を解説した中島氏が代わりに書いている。
こちらは散逸していた部分が発見された後の完全オリジナル版である。
かつて春陽文庫でオリジナル版は発売されていたのであるが、絶版となっていたため、中古本市場でも高値がつくほどとなっていた。
横溝正史ファン・金田一耕助ファンの私としても、是非オリジナル版を読みたいと考えていたところであるが、もの凄い高値の本を購入するのもと思い、手が出ないでいた。
今般復刻され、オリジナル版をようやく読むことができた。
「八つ墓村」事件を解決した金田一耕助は、岡山県警の磯川警部から駅前のマーケットで起きた奇妙な事件の話を聞く。殺人容疑者の女が腐乱死体で発見され、現場には石膏のデス・マスクが残されていたというのだ。やがて舞台を東京に移した「死仮面」事件の謎に、金田一耕助が挑む!(Amazonの解説より)。
横溝正史ファン必読の一冊である。



