裁判のIT化

中隆志

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 裁判のIT化について思うことを書いておく。
 なお、私はチームスでWeb会議は普通に対応しているし、データのアップロードもしている。
 ミンツによる書面提出しか認められなくなったらそれはそうする予定である。
 決まったことは仕方がない。

 ミンツによる書面提出しか認められなくなった以降、裁判記録も電子情報だけになるのであろうかと思うと、令和7年3月25日版の裁判所の説明文書によると、事件が終わった後はファイルは削除されるとあるので、裁判所も印刷するのであろうと思われる。裁判記録は所定の年限、保存しなければいけないからである。印刷していないファイルを一括印刷する機能があるとも記載されている。
 いや、どっちみち印刷するなら、もう最初から印刷したものを提出する今の制度のままでええやんかと思うのは私だけであろうか。

 提出だけIT化して、その後は印刷というところが意味がわからないのである。
 令和8年5月以降はこの運用も変わるのであろうか。

 政府から諸外国同様に裁判のIT化をするように圧力がかかり、IT化をするようになった経緯であると認識しているが、別に問題のない制度はそのまま残せばよいと思うのである。とにかく政府から言われてIT化はしないといけないから、形だけ整えて、提出されたものは「さあ、印刷しよう」ということになる。

 裁判をウェブで実施している時点で相当IT化は進んでいると思う。今は口頭弁論ですらウェブで可能である。
 どのみち、電子データの書類で読んでも紙媒体と比較すると深く読解できないという報告もされていることから、印刷は必要だとは思う。
 少なくとも、私は印刷しなくてよくなっても印刷するであろう。
 だったら、今のままでええやないかいと思っているのは、私だけはないと思うのであるが、どうであろうか。

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