今年もありがとうございました
読売新聞社。隆慶一郎。
再読である。寝る前に、筋を知らない小説を読むと興奮して寝られないかもしれず、先を読みたくなるので、たまに再読をしている。
だいたい10分程度で眠くなるので、再読するのはちょうどいいような気がしている。あるいはとてつもなく辛い本とか(トマ・ピケティの、21世紀の資本とか)。
戦国の快男児、傾奇者として知られた前田慶次郎を描いた小説である。
前田慶次郎は、一向一揆との戦いで織田信長の旗印が一向宗に奪われた時に、当時は浪人していたが、これを奪い返したという記録がある(史実かどうかは不明)。
また、関ヶ原の戦いの時に、最上領に攻め込んだ直江兼続が、関ヶ原での西軍の敗戦を知り、退却する際、最上義光の軍勢に追撃され、死を覚悟した時に、直江兼続に切腹を思いとどまるように告げて、最上勢に突撃して、最上勢を撃退したという。
こうした武勇に加え、文化人としても一流であった。
前田慶次郎を描いた作品としては、海音寺潮五郎の、「戦国風流武士 前田慶次郎」がある。



