訟廷日誌

中隆志

中隆志

 最近は自身の予定をグーグルカレンダーなど電子的に管理している弁護士も多いと思うが、個人的にはあまり推奨できない。
 法律相談センター運営委員会の委員長を7年務め、その後も同委員会に所属しているのだが(今は部会の担当のない副委員長である)、会員が法律相談に遅刻したり、すっぽかしていまうことがあり、場合によればその会員から聞き取りを行うことがある。
 その際、グーグルカレンダー等で貼り付け忘れていたり、違うところに貼っていたりするのである。
 原因はそれだけではなく、手帳に書いていたのになぜか失念している場合もあるが。。。

 もちろん、紙の日誌でも書き間違いや転記ミスはありうる。なので、私は事務局と二重チェックをするようにしていた。
 最近は法律相談は事務所の他の弁護士に行ってもらっているので、そうした二重チェックもしていないが。
 ただ、すっぽかしの多くの原因が電子的な予定管理しかしていない会員が多い印象ではある。

 私自身は弁護士になった時から大阪弁護士協同組合が出している訟廷日誌の合冊版を使用している。
 事務所から手帳はこれを使うようにと言われてそのまま使っているのだが、資料編に印紙代の額、旧報酬基準、簡単な贈与税・相続税の計算方法等々が掲載されていて便利であるし、予定を書く欄もこちらの依頼者と相手方、裁判所がどこか、次回期日と前回期日がいつかを書く欄があり、よくできた手帳であると思う。
 クオバディスという手帳もいいと思い、平行で使っていた時期もあったが、やはり訟廷日誌のみに戻ってきてしまった。
 ただ、訟廷日誌は1ヶ月のおおまかな予定を見るのに適していないことがあり、時間順に書くことがしづらいところがあるところがネックである。準備書面提出期限などは把握しづらい。

 事務所内の予定の共有は、フリーソフトのスケジュールボードというソフトで行っている。ここに予定は自分で転記する。
 小さい事務所であるし、大げさなものは要らないからである。

 以前はすることを思いついたら自分のPCにメールしていたが、最近はすることや思いつきをグーグルカレンダーの余白(予定が入らない時間帯)に書いて、どちらかというとメモとして使っている。

 そういえば、最近はシステム手帳を使っている人が減ったように思うが、気のせいであろうか。

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