読書日記「内田百聞」
私が弁護士登録した平成8年当時は、裁判の期日は現地で出頭することが原則であった。
そのため、札幌だろうが、福岡だろうが管轄がそちらにしかない場合、出頭していた。
弁論準備を電話会議で行うことができるようになり、非常に楽になった。
これは画期的なことであった。
今は、ウェブで期日を開くことができるようになり、裁判所に行くことも減った。
家裁でも、遠隔地ではウェブで調停をすることができるようになった(私はまだ未経験だが、事務所の他の弁護士は来客室で実施している)。
最近は裁判所に行かなければならない期日だと、「ちっ。めんどくせー」と思ってしまう。
かつては各地の裁判所に行っていたことから比べると、人間というものは安きに流れるのである。
京都アニメーションの事件では、各地から被害者のご遺族等が来られていた。非常な労力であったことと思う。
今は、刑事訴訟法の被害者の傍聴も、近くの裁判所に行くなどの方法でウェブでできるようにならないかと思っている。