中村利雄先生の冥福を祈る
ちくま日本文学001。ちくま文庫。
内田百聞は夏目漱石の弟子である。
明文家といわれており、作品は夢の中のようなもので、幻想小説といえる。
夏目漱石の夢十夜のような作品ばかりといえばわかりやすいであろうか。
その一方で随筆も収録されていて、借金法とか、鉄道好きのため、どこにも観光もしないで東京から大阪に日を決めずに行くとか、知人のところに行って夕食を出されると大変怒っているなど、変人ぶりも相当なものである。
忘れられた作家かもしれないが、こうした過去の偉大な作家の作品をわずか1000円ほどで文庫化してくれるちくま書房には感謝である。