信長の野望考察1

中隆志

中隆志

 コーエーの信長の野望に興味がない人にはどうでもいい話である。

 信長の野望は当初パソコンのゲームとして発売されたが、後にファミリーコンピューターに移植されて爆発的に売れた戦国歴史シミュレーションである。
 最新作は「信長の野望 新生」で、40周年記念作品として発売された。
 私は全作品をプレーしているので、考察してみたい。
 なお、スマホの派生作品などは除外する。

1、信長の野望
 全国ではなく、舞台は日本の中央のみであった。
 また、配下の武将もおらず、忍者で大名を暗殺でき、そうなると空白地帯が生まれた。
 空白地帯は入札で自国の領土とできるのだが、ここは正直現実離れしていた。

2、信長の野望 全国版
 信長の野望の領土が全国になったものである。システムが多少複雑化した程度である。

3、信長の野望 戦国群雄伝
 数は少ないが、配下が初登場した。配下は忠誠度がけっこう高くとも兵士ごと引き抜きが可能で、その方法で統一が可能であった。
 羽柴秀吉が最も優秀な部下であった。東北と九州は入っていない。

4、信長の野望 武将風雲録
 鉄砲と鉄工船をいかに生産するかに重きが置かれており、そのための内政が非常に面倒であった。

5、信長の野望 覇王伝
 国単位の領土拡張から城単位となった。しかし、城攻めはなく、グラフィック上の城を攻めるだけであった。
 家臣に領土を与えなくてはならず、中央から離れた領土を与えると忠誠度が下がるというリアルさがあった。

6、信長の野望 天翔記
 ここからはPCでプレイしたのであるが、これが入っているPC欲しさに修習生の時に分割でPCを購入した。
 弁護士になってからも自宅ではこのPCを使っていた。
 軍団制が導入され、羽柴秀吉に軍団を任せたら、とんでもない勢いで領土を拡張してくれたが、自分で全国統一したい人には不評であった。

7、信長の野望 将星録
 日本全国が一枚物マップとなり、箱庭内政を行うようになった。箱庭内政は最初は楽しいのだが、だんだん飽きてくる。
 戦うためのユニットが複数あっても、野戦は1対1となるなどの改善点があった。

8、信長の野望 烈風伝
 全作の一枚物マップ、箱庭内政を受け継ぎつつ、軍団ユニットの武将数の多さで合戦の規模が変わるというシステムを導入し、威信という数値を導入して、威信が高い大名の城が国内にあると、城ごと勝手に寝返ってくれることがあるというシステムを導入した。
 これは色々と指摘したいところはあるが、名作であり、1~7はもはや今の自体プレイしようとは思わないが、烈風伝は今でもプレイするに値する作品である。リメイクで出て欲しい。

9、信長の野望 嵐世紀
 国盗り合戦へ回帰した作品で、戦闘がリアルタイムでターン性ではなくなった。リアルタイム性とはいうものの、あまりどう戦闘しているかが分かりづらく、何かよくわからないままに勝っていたという状態で、作品としてはもはやプレイするに値しないと思われる。

10、信長の野望 蒼天録
 城取りに戻ったのと、一定程度の身分の武将でプレイできるようになった。1495年に開始するシナリオがあり、最も古い年代から遊べるが、配下プレイの自由度が低く、作品としての完成度はどうなのかということは指摘したい。

 つづく。
 

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