裁判官の転勤

中隆志

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 裁判官は概ね3年に一度転勤するため、転勤時期が来ると、とたんに事件についてやる気がなくなったことが分かる人がいる。
 裁判官をしたことがないので分からないが、引継ぎメモを作るようであるが、きっと人によっては詳細なメモを作成するが、適当なメモしか作らない人もいるであろう。
 転勤が決まっても整理にいそしむ裁判官もいるが、そういう人はきっと詳細なメモを作成するのであろう。
 過去に記憶では1年くらい審判を書かないで、そのまま転勤した裁判官もいた(家裁)。

 転勤すると、目の前の事件はやらなくてよくなるだろうが(中には裁判官も人であるから、嫌な事件もあるだろう)、転勤先ではまたイチから記録を読まないといけないので、大変であろうなと思う。
 今はもう少し減ったのかもしれないが、京都地裁で200件くらい担当事件があると聞いたことがあり、私なら絶対に気が滅入る。
 そういう時に詳細な引継ぎメモがあれば記録を読む時にもポイントが分かるが、引継ぎメモがいい加減だと記録読みが大変そうである。
 ある裁判官は4月に転勤すると、その年のゴールデンウィークは記録を読み込むのにつぶれると言っていたが、それはそうであろう。

 書面は短い方がいいというのは、そういうところからも分かる気がする。

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