今年もありがとうございました
文藝春秋。エマニュエルトッド。
地政学的観点から、現在の世界情勢を整理した一冊。
難解であるため、読了まで時間を要した。
ロシアへの経済制裁はさほど効いておらず、プーチン政権となってからロシア国内は安定している。
ロシアには欧州の他の国に侵攻するほどの人口もなく、そのためにウクライナで動員した戦力は少なかった。
西洋の考え方に同調しない国がこれほどあるのはなぜか。
アメリカの情報機関は敵国より同盟国を監視している。
アメリカでは、エンジニアが足りず、ロシアの方が軍事的優位に立っている。
アメリカの実質国内総生産から、金融の売上や弁護士の売上を除外した時、どれだけの実質総生産が残るのか。
等々、今までになかった視点で今後の世界情勢も検討している。
難解だが、読んでみていい本である。



