読書日記「医者にオカルトを止められた男」
角川ソフィア文庫。盛本昌広。
徳川家康の家臣に松平家忠という武将がいたのだが、事細かに日記をつけていた。
1万石前後の家臣で、関ヶ原の戦いの際、伏見城で鳥居元忠とともに壮烈に討ち死にした。
その日記を基に、史実として何があったのか、当時の武士がどういう生活をしていたのか等について整理された一冊である。
戦国マニア以外読む必要はないが、松平家忠がけっこう城の普請にかり出されていることや、そのことについて愚痴を書いていること、武士同士が食事や酒を振る舞い合うなど、当時の武士の生活を知ることができる好著である。



