読書日記「ちくま日本文学039 堀辰雄」
判決を書くのが嫌なのか、できないと言っているのにいつまでも和解の話をしてくる裁判官がいる。
裁判所は判決を書けばいいのであるし、それが仕事なのであるから、当事者ができないというものに対して、いつまでも和解を勧めてくるというのは職業倫理としていかがなものかと思う。
酷い裁判官は、和解の話をして引っ張って転勤する。
また、お金を支払わないと言っている側を説得するのが難しいと、お金をもらう側に少額でももらって和解してはどうかと打診してくる裁判官もいる。事案的にそのような事案ではないからと和解を拒絶しても、判決を書くのが嫌なのか、いつまでもその方がいいなどと連絡してくる裁判官もいる。
和解はダメならダメで、判決を書いてくれればいいのである。
弁護士がいつまでも準備書面を書かないと裁判所は怒るのであるし(私はそんなことはしないが、全く書かない弁護士がいることは否定しない)、判決を書くのが本来的な仕事であるのだから、無理な和解を勧めるのではなく、判決を書いて欲しいものである。
大半の裁判官は立派な方であるが、正直、事件から逃げているという印象を抱く裁判官がいるのも事実である。