徹夜
光文社新書。前野ウルド浩太郎。
バッタを倒しにアフリカにを読んだ筆者の最新作。
自分の婚活をする暇もなく、砂漠でバッタの婚活を調査してバッタの大発生を防ぐための方策を模索する。
かなり学術的で、勉強になる。
人が何かを突き詰めようとする時、きっときっかけは小さいものなのだろうが、こうして人生を賭けるほどのテーマに出会える人がどれほどいるだろう。
その意味で筆者は幸せだと感じた。
大変つらいつらい作業だったが、持ち前の軽妙な口調で語られるのでそう感じさせない。
50歳も半ばの私がこれを読んでバッタ研究に人生を賭けようとは思わないが、この本を読んだ子どもの中から何か人生を賭けるものを見つけられる子どもが出てくればとよいと思いつつ読んだ。