読書日記「百年の孤独」
新潮社。稲葉真弓。
短編全集で読んだ筆者の作品に惹かれて、ハードカバーの作品を中古で購入した。
第34回(2008年)川端康成文学賞を受賞した作品である。
けっこうな年齢となった女性が衝動買いで傾斜した土地を買い、別荘を建て、そこで過ごす日々を描いている。私小説の作品と、創作の作品があるようであるが、いずれも場所は伊勢であろう。
4作納められているが、その全てが珠玉の作品であり、どこからどうやったらこんな言葉を紡ぐことができるのだろうと思わせられた。
中古で入手が難しいかもしれないが、夏の読書に是非お勧めしたい作品である。