読書日記「百年の孤独」
勤務弁護士時代に出張が多く、全国各地の裁判所に行った。
地方裁判所や地方裁判所の支部だと、行っていないところの方が少ないと思う。
当時は今のようにインターネットが普及していなかったので、行ったことのない地裁や地裁支部に行くためには、まずその裁判所の住所を調べるところから必要であった。
といっても、大阪弁護士会協同組合が出している訟廷日誌(合冊版)の後ろには、全国の裁判所のうち、大きいところは住所と電話番号が書いてあり、少なくとも電話番号は載せてくれているので、そこで調べればよいのであった。
訟廷日誌には、管轄も書いてくれていて、どこの裁判所の管轄かを調べるにも役に立った。
とりあえず裁判所に電話をすると、裁判所の職員さんは親切で、どうやって行くかを教えてくれた。
少し前にも書いたが、山口地裁宇部支部は宇部駅にはなく、琴芝という駅で降りてくださいということを何度も教えてくれた。
その上で、駅から徒歩で行くことができる裁判所の場合は、行き方まで教えてくれたものである。
山口地裁だけは、行き方を聞いた時、「駅を出てすぐ前です。」と言われ、ほんまかいなと思って山口駅を降りると、確かに駅の真ん前であった。近くの裁判所では大津地裁が大津駅から近いと思っているが、山口地裁はその近さのレベルでは日本一ではないかと思っている(ただし、私が実際に行った裁判所の中なので、実は駅と合体している裁判所があるかも知れないので、あくまで個人の感想です。)。
管轄も、非常に入り組んでいる場合があり、訟廷日誌ではよく分からないこともあるので、その場合はもう裁判所に電話して聞いている。
昔の行政の単位か何かなのか、飛び地があったりするためか、そのあたりはよく分からない。
簡裁が最もややこしく、京都市のうちどこそことかが書いてあり、旧●●町と書かれると、もう電話して聞いた方が早かったりする。
裁判所の職員さんには感謝である。