読書日記「百年の孤独」
若い頃は遠方に行く時も1日で帰ろうとし、実際に帰り、できるだけ早く事務所に戻って仕事をしようと考えていた。そして、実際に仕事をしていた。
一度長野地方裁判所に行った時に、まっすぐ事務所に帰っても仕事をする時間も取れないことが分かり、タクシーを貸し切りにして善光寺に参り、川中島の合戦場跡を見て、川中島神社にお参りした程度である。
最近はウェブ会議が浸透してきたので、出張自体も減っているが、人生も確実に後半戦に入っているので、行きたかったところが出張先の近くであれば、できるだけ行こうという気になっている。
先日は新潟地裁高田支部で尋問があり、和解協議の次第によっては帰るのが難しいかもしれないので、宿泊した。
共同受任している弁護士と日本海の幸と新潟の日本酒を堪能した。サクラマスと幻魚が美味しかった。
高田からは春日山が近いので、翌日は観光に行くことを決めていた。
翌日は早朝からタクシーを貸し切り、春日山神社にお参りし、春日山城跡に上った。
上杉謙信の居城である。
ビジネスウェアにトートバッグを持って上ったのだが、「最近は暖かいから雪はもうないと思いますよ」という運転手さんの言葉とは全く違い、山の上は雪がけっこう残っていて、両サイド持つところもなく、落ちると死にはしないだろうが、骨でも折れそうである箇所が何カ所もあった。
雪もけっこう滑り、防水のスニーカーを履いていたのがせめてもの救いであった。
他にも上って居る人が何人かいたが、私のような軽装で上っている人はいなかった。
また、当たり前だが山城なので攻められないよう、勾配は急であり、前日の酒も残っている状態で息も絶え絶えという状態であった。
ただ、大学の頃から行きたかった城跡だったし、出張のついでに観光をして良かったと思っている。
その後上杉謙信が幼少の頃僧侶として修行をしていた林泉寺にも行ったが冬期は閉鎖されていたので、見ることができる範囲で観光をした。
今後は、出張にもなにがしかの楽しみを見つけて行こうと思う今日この頃である。