読書日記「百年の孤独」
ヤマケイ文庫。金邦男。
20年にわたり、警視庁青梅警察署山岳救助隊に所属し、多くの遭難者を救助し、時には遭難者の遺体を発見してきた著者による警鐘本。
奥多摩はけっして気軽に登ることができる山ではなく、侮ると命を失うのである。
滑落、道に迷っただけではなく、軽装備で山を侮った結果命を失った人が多い。
私は山登りはしないが、山岳小説を読むのは好きなので、実際の事例として興味深く読んだ。
行方不明者を捜すために、時には休暇の時に個人的に山に入る救助隊の方々の影の努力には称賛するほかない。
好著である。