読書日記「百年の孤独」
新潮文庫。ポール・ベンジャミン。
ポールオースターの別名で、幻のデビュー作である。こちらはハードボイルド小説。
設定は違うのだが、性格や頭のキレなど、フィリップ・マーロウだと思って読んで楽しめた。
レイモンド・チャンドラーをかなり意識して書いたような気がするが、私がチャンドラー好きなので、勝手にそう思い込んでいるのかもしれない。
事故で片脚を失った名大リーガーが主人公の元を訪れる。彼は議員候補であるが、脅迫されており、その内容からして命に危険があるというのだ。
かつての事故も現在の脅迫に関係しているのか?
元大リーガーに本当に命の危険はあるのか。
私立探偵マックス・クラインの推理が冴える。
いや、これは面白かった。