読書日記「百年の孤独」
中央公論新社。安部晋三。
安部元首相の回顧録である。安部元首相からストップがかかり、発刊が一度止まったということだが、安部元首相が亡くなったことで、発刊されたという経過のようである。
安部元首相はジョン・ボルトンやエリザベス女王にも評価されている一方で、経済的には現在もその政策が批判されている。
また、国論を二分する政策でずいぶんと敵も作っている。
ただ、元首相が殺害されたことに対して、犯人をでかしたと書いたか言った人がいたように記憶しているが、どんなことがあったとしても、日本が法治国家である以上、人が殺害されていいはずがない。犯罪被害者支援員をする弁護士として、そのようなことは許すことはできない(話が逸れた)。
ジョン・ボルトン回顧録を読んで非常に面白かったので、回顧録は読んでみたい分野となっていたこともあり購入した。
安部元首相が何を考え、どう行動したかが少しでも分かる一冊となっている。もちろん、本当のところを全て語れる訳でもなかったであろうから、何もかも鵜呑みにはできないとは思うし、個人的に「それは違うだろう」と思うことも当然書かれてはいるが、憲政史上最長の政権を運営した元首相の回顧録であるから、これを読まない手はないのである。
お勧めの一冊である。